2007年
Li+ ionic diffusion and vacancy ordering in β-LiGa
Faraday Discussions
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- 巻
- 134
- 号
- 開始ページ
- 343
- 終了ページ
- 352
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(国際会議プロシーディングス)
- DOI
- 10.1039/b602445a
リチウム合金LiGaにおけるLi+イオン拡散挙動を明らかにするため,7Li核の核磁気共鳴法によるスピン-格子緩和時間T1の測定を行った.44-54at.%のLi組成をもつβ-LiGaはLi空孔VLiとGaサイトへ侵入したLi(Liアンチサイト欠陥)の2つの欠陥を含み,これらの欠陥を介して高速イオン拡散が生じている.44at.%と47at.%試料ではVLi 空孔濃度が大きく,VLi空孔のorder-disorder転移にともなう緩和率T1-1のピークが225Kと195Kで見られるが,50at.%試料ではT1-1の温度依存性に非デバイ型緩和の振舞いが観測され,Li+イオンの拡散にともなう活性化エネルギーは0.11eVと見積もられた.71Ga NMR によるT1測定から見積もられた活性化エネルギーはLi NMRから得られた値に一致しており,Gaの緩和はGaサイト周辺を拡散するLi+イオンの運動の影響を受けていると考えられる.
- ID情報
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- DOI : 10.1039/b602445a
- ISSN : 1359-6640
- ISSN : 1364-5498
- PubMed ID : 17326577
- SCOPUS ID : 33845476689