2013年10月28日
Ω行列の系統的構成法に関する一考察 (非線形問題)
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報
- ,
- 巻
- 113
- 号
- 271
- 開始ページ
- 193
- 終了ページ
- 198
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
トランジスタを含む非線形回路の直流動作点の解析に関連して,1991年にNishiとKawaneはΩ行列の概念を導入した.Ω行列は,回路理論や行列論の分野で広く知られている恥行列の一般化であり,多くの興味深い性質を持っている.しかしながら,その数理構造の複雑さのためか,その系統的構成法は知られていない.本報告では,瑞行列でないΩ行列を構成する二つの簡単な方法を与える.第一の方法は,行列の第1行を負,第1列と主対角線の第2行以下をすべて正,それ以外の要素をすべて0とするものである.ここで,各要素は符号だけが重要であり,絶対値は任意である.第二の方法は,第一の方法で行列を構成した後で対角要素の絶対値を十分に小さくし,その逆行列を計算するものである.第一の方法が疎行列を生成するのに対し,第二の方法は全要素が非零の密行列を生成する.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110009821832
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10060800
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/025006254
- ID情報
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- ISSN : 0913-5685
- CiNii Articles ID : 110009821832
- CiNii Books ID : AN10060800