Papers

Jun, 2002

非吸収性,吸収性メンブレンを用いた歯周組織再生誘導(Guided Tissue Regeneration)法の評価

岡山歯学会雑誌
  • 河野 隆幸
  • 峯柴 淳二
  • 清水 明美
  • 澤田 聡子
  • 峯柴 史
  • 大山 秀樹
  • 尾山 正高
  • 澤田 弘一
  • 新井 英雄
  • 西村 英紀
  • 高柴 正悟
  • 村山 洋二
  • Display all

Volume
21
Number
1
First page
39
Last page
47
Language
Japanese
Publishing type
Publisher
岡山歯学会

辺縁性歯周炎患者38名を対象に非吸収性・吸収性メンブレンを用いたGTR法を行い,その評価と予後に影響する因子について検討した.その結果,GTR前後におけるプロービング深さ(PD)とクリニカルアタッチメント(CAL)の変化は,術前ではPD:6.55±1.45mm,CAL:8.61±2.04mm,GTR後ではPD:3.13±0.96mm,CAL:5.84±2.07mmと,術前と比べ術後にPDとCALの有意な減少を認めた.又,骨欠損の形態の違いによる比較では,3壁性骨欠損は2級根分岐部病変と比べ,術後PD値の減少量が有意に大きかった.術前PDの違いによる比較では,術前PD値7mm以上の症例が6mm以下の症例と比べ,術後のPD値の減少量とCALの獲得量が有意に大きかった.以上より,GTR法はPDの減少とCALの獲得において有用な術式であることが示唆された.又,GTR法の予後に強く影響を与える因子は,骨欠損の形態と術前のPDであることが明らかとなった

ID information
  • ISSN : 0913-3941
  • Ichushi Web ID : 2003026027

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