1991年8月
温熱・放射線併用療法の細胞回転に及ぼす影響
新潟大学医療技術短期大学部紀要
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- 巻
- 4
- 号
- 2
- 開始ページ
- 201
- 終了ページ
- 205
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 新潟大学医療技術短期大学部
フローサイトメトリーにより,対数増殖期における培養細胞(FM3A)の細胞回転に対する温熱・放射線併用療法の影響を調べた.温熱処理は恒温槽により42.5 °C, 60分間行った.放射線は60Co γ線2 Gyを室温で照射した.併用療法は温熱処理直後と8時間後に放射線照射を行った.細胞浮遊液を経時的に遠心,固定,PI染色し,Cytofluorograf (Ortho, ICP22A)により細胞のDNA量を測定した.DNAヒストグラムから細胞周期各期の割合を求めた.非処理群では,G1期27.6%,S期53.8%,G2+M期18.6%であった.温熱処理直後に2 Gy照射した場合,G2+M期は8〜12時間後に80%を超え,8時間後照射では直後から10時間にわたり50〜60%であった.併用療法により,G2+M期への高い集積を認めた
- ID情報
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- ISSN : 0288-7851
- 医中誌Web ID : 1992249245