共同研究・競争的資金等の研究課題

2013年 - 2016年

生涯学習施設の経営診断・評価技法の標準モデルの開発 ―公民館経営診断を中心に―

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
25381064
体系的課題番号
JP25381064
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
2,990,000円
(直接経費)
2,300,000円
(間接経費)
690,000円
資金種別
競争的資金

生涯学習施設の経営診断・評価技法のモデル開発に向けて、本年度は主に次の三点の研究作業を行った。第一は、日本の生涯学習施設(図書館、博物館、公民館等)の診断・評価にかかわる文献資料の収集、施設の事業評価と事務事業評価等の行政資料等の収集を行った(実地調査、web等による)。生涯学習施設の診断の実践に関する資料はほとんどないが、図書館、博物館、公民館等の各施設の評価の方法的特徴と課題の抽出を行った。第二は、外国の生涯学習施設の診断・評価の概念、方法論、実践に関する資料収集、実地踏査と動向の分析等を行った。国内やwebを通じて、ドイツにおける成人教育施設の認証評価(LQW等)の関係資料を収集するとともに、その評価を実践しているベルリンのフォルクホッホシューレであるBerlinMitteを訪問し、教育施設側からみた評価の現状について聞き取りを行った。また、教育施設の評価を行っている組織であるKOSを訪問し、LQWとは異なる教育施設評価手法についてに聞き取り調査を行った。さらに、デンマークの成人教育施設フォルケホイスコーレ(リュ・ホイスコーレ、ロンデ・ホイスコーレ)を訪問した。フォルケホイスコーレでは、学校の目標(価値)をウェブで公開し、また、2年に1度、その評価をすることが義務となっている。その目標をどのよう設定しているか、また、それをどのように評価しているか等についての聞き取り調査を行った。これらをもとに、外国における成人教育施設の評価の方法的枠組について分析した。第三は、公民館に焦点を当てて、公民館経営の実践の中から経営診断に必要な「診断名」「改善・整備」「改善・整備による成果」のリンケージを抽出する目的で、新潟県十日町市、山形県新庄市、同真室川町、愛媛県松山市、岩手県釜石市、静岡県焼津市の公民館、鳥取県倉吉市の公民館(全11館)において聞き取り調査を実施した。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/25381064.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-25381064
ID情報
  • 課題番号 : 25381064
  • 体系的課題番号 : JP25381064