基本情報

所属
東京都立大学 (名誉教授)
(兼任) (名誉教授)
学位
文学修士(東京都立大学)
博士(社会人類学)(東京都立大学)

J-GLOBAL ID
200901003657807220

埼玉大学教養学部在学時期の前半は文化地理学を学び、学生組織「全国地理学生連盟」で活動していた。次第に文化人類学に興味を持つに至る。結果、文化人類学・地理学双方の卒論を提出。文化人類学主専攻、人文地理学副専攻。卒論では、文化人類学・社会学双方に通じるのコミュニティ・スタディを仕上げる(文化人類学卒論)。地理学では「文化地理学の理論構造」と題して、文化地理学史の復元を試みた。
東京都立大学大学院社会科学研究科社会人類学専攻在学中は、当大学院社会人類学教室の伝統だった沖縄研究を志し、さらに当教室の伝統だった親族と世界観の研究に従事。大学院修了後、日本学術振興会奨励研究員在任期に伊藤幹治との共著『宴(うたげ)』('75年、弘文堂)を出版。
跡見学園女子大学専任講師~助教授の時期には沖縄の社会組織と世界観研究を進める一方で、'78年から台湾の民俗宗教に関する調査研究を開始。武蔵大学助教授~教授時期にも沖縄研究と台湾研究を継続、83年から香港研究、84年からマレーシア華人社会の調査研究に従事。'69年から15年間にわたり調査研究してきた沖縄研究の成果を、『沖縄の社会組織と世界観』として出版(新泉社、'85年)、同年、沖縄タイムス社より「伊波普猷賞」を受賞。'87年にはエスノグラフィとして著『沖縄の祭礼』(第一書房)を公刊。
東京都立大学助教授~教授。同大でも沖縄研究を続行。20年余り延べ2年間にわたるフィールドワークの成果を『民俗知識論の課題』(凱風社、'90年)として出版。同年、調査地=沖縄県東村より「東村文化功労賞」を受賞。'78年から10年間の台湾を中心とした漢民族研究の成果を『漢民族の宗教』(第一書房、'91年)として出版。さらに沖縄文化研究の教科書として『世界のなかの沖縄文化』(沖縄タイムス社、'93年)を出版。同年、長年の沖縄文化の人類学的研究に対して、社団法人・沖縄協会より「沖縄研究奨励賞」を受賞。
'85年から東アジアの風水研究を開始。風水に関連する東アジアの祖先祭祀の比較研究を試みた編著『祖先祭祀』(凱風社、'89年)を出版。同'89年から4年にわたり「全国風水研究者会議」を結成し、その代表となる。'93年より1年間、東京都・北京市交換研究員および国際交流基金派遣研究員として中国にわたり、中国の民間風水と民俗宗教を調査研究。中国では中国国家建設部(建設省)、中国民俗学会、社会科学院民族研究所、北京大学社会学人類学研究所、北京師範大学民間文化研究所、華中師範大学歴史文献研究所などで講演を行った。その成果を『風水思想と東アジア』(人文書院、'90年)、『風水 気の景観地理学』(人文書院、'94年)、および三浦國雄との共編『風水論集』(凱風社、'94年)にまとめる。
風水研究・漢族民俗宗教の研究は、国内はもとより海外でも注目され、訳書『漢族的民俗宗教』(天津大学出版社、’98年)として出版され、同書は台湾でも刊行された(地景企業股有限公司、’00年)。また『東方社会之風水思想』(地景企業股有限公司、’99年)、『風水 気的景観地理学』(地景企業股有限公司、’00年)が、いずれも台湾で出版された。
その他、編著『親族の社会人類学』(至文堂‘82年)のほか、共編『象徴と権力』(弘文堂、’88年)など刊行したほか、さまざまな文化人類学関係の教科書に執筆参加した。日本民俗学の分野でも、共編として『日本民俗大辞典』(吉川弘文館、上巻’99年、下巻’00年)、同じく共編『精選・日本民俗辞典』(吉川弘文館、‘06年)、そして共編『沖縄民俗辞典』(吉川弘文館、08年)を出版した。
2000年には博士号(東京都立大学博士(社会人類学))を取得。その内容を載せた著『風水の社会人類学』(風響社、’01年)を出版し、翌年、沖縄研究回顧の著『沖縄文化の拡がりと変貌』(榕樹書林、’02年)を、現地沖縄で出版。'03年以降、一般啓蒙書として編著『風水の歴史と現代』(アジア遊学47号、勉誠出版、’03年)、編著『沖縄文化の創造』(アジア遊学53号、勉誠出版、’03年)、編著『路地裏の宗教』(アジア遊学58号、勉誠出版、’03年)、編著『世界の宴会』(勉誠出版、’04年)を企画し編集・出版した。
'05年2月14日、中国民俗学会は長年の中国調査研究と知識論・民俗宗教論が学会に与えた影響が大きいとして、「民俗研究傑出成就奨(貢献賞)」を授けることを決定・公布、同年3月、北京市にて授賞式と講演を行った。
これまで台湾を含む中国で、中央民族大学、南開大学、北京大学、武漢大学、中山大学、嘉応学院、福州師範大学、社会科学院民族学人類学研究所、台湾中央研究院民族学研究所、台湾大学日本学研究所、台湾中央大学客家学院、台湾政治大学、台湾慈済大学などで講演・研究発表を行い数々の客員研究員や学術顧問になったほか、華中師範大学大学、嘉応大学、中山大学の客員教授2就任している。
'09年3月、東京都立大学・首都大学東京双方を退職、同年4月から中部大学国際関係学部に移籍して大学院専攻主任、副研究科長、編集長を歴任。学外では国立民族学博物館運営委員、長崎大学学外有識者、神奈川大学機構運営委員、愛知大学外部評価委員、日本学術振興会などのさまざまな審査委員を歴任。学会では日本民俗学会国際交流委員会委員長、同渉外理事、日本文化人類学会会長などを歴任した。
'12年4月から國學院大學文学部教授。國學院大學での専門は文化人類学、日本民俗学。'14年、国際交流基金の派遣事業によりブラジル・サンパウロ大学日本文化研究所にて、沖縄文化に関する集中講義を実施。サンパウロほかの諸大学にて、沖縄文化に関する講演を数回行った。同時に日系、沖縄系移民の調査も実施して、以後「国際的移民と異種混淆文化の研究」を新たな研究テーマに加えることになる。サンパウロ大学Estudos Japoneses 誌刊行学術委員会委員、明治大学島嶼文化研究所客員研究員、日本民俗学会奨励賞候補者地区推薦委員、日本文化人類学会学会歴史委員会委員、神奈川大学アジア島嶼海洋文化フォーラム実行委員会委員などを歴任。この時期の著書は、韓国語による翻訳書として相次いで韓国で出版された。李花訳『風水思想と東アジア』(Ehak出版社、2010年)、崔仁宅訳『沖縄を深読みする』(民俗苑出版社、2014年)。
2017年3月、國學院大學を定年退職。同年5月、日本文化人類学会総会にて名誉会員に推戴される。同年12月、著書『術としての生活と宗教』出版。

書籍等出版物

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MISC

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論文

  90