2014年3月
ひきこもり親の会メンバーの相談についての体験
新潟青陵学会誌
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- 巻
- 6
- 号
- 3
- 開始ページ
- 45
- 終了ページ
- 52
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.32147/00001410
- 出版者・発行元
- 新潟青陵学会
ひきこもりの「親の会」のメンバーを対象に実施した質問紙調査から、とくに相談に関して取り上げ、相談に関してどのような体験があるのかを明らかにし、家族が役立つと捉えている相談相手や相談内容について考察した。「親の会」の支部が平成24年11月から12月に開催した月例会において、質問紙を配布し、調査を実施した。312名から回答が得られた。分析の結果、相談の役に立った相手は「親の会」のメンバー217人、精神科の医師121人、家族80人、保健師61人であった。役に立たなかった相手は、精神科の医師87人、学校の教員74人、保健師62人、ワーカー40人であった。「親の会」のメンバーは他の相談相手に比して有意に役立つとされ、「親の会」では安心できること、具体的にどうすればよいか分かることが理由として挙げられた。家族全体をコンサルティ、あるいはクライエントとして捉え、その枠組みを家族と共有することが重要であることが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.32147/00001410
- ISSN : 1883-759X
- CiNii Articles ID : 120006717421
- CiNii Books ID : AA12412634