MISC

2000年

ポリアクリルアミドゲル電気泳動後のアルカリ性ホスファターゼ活性検出におけるグリシン泳動緩衝液中の亜鉛の効果

生物物理化学
  • 橋本 修一
  • ,
  • 戸円 智幸

44
1
開始ページ
15
終了ページ
19
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2198/sbk.44.15
出版者・発行元
Japanese Electrophoresis Society

グリシンを用いた非還元型PAGE後のゲル内ALP活性を高感度に検出するために, グリシンおよび亜鉛の影響を活性染色で調べた. 192mMグリシンを用いた電気泳動後のゲル内ALP活性は, ホウ酸を用いた時の半分に減少した. これに対して, グリシン緩衝液にZn2+を事前添加すると, 電気泳動後の酵素活性は亜鉛の濃度に依存して増加し, 1mMで最大となり, ホウ酸を用いた場合と同等かそれ以上になった. しかし, 泳動試料中あるいは酵素活性染色液中にZn2+を添加しても再活性化は起こらなかった. また蛋白質に結合した65Znはグリシンを用いた電気泳動で遊離し, ゲル内を陽極に移動した. グリシンの錯体形成能力は, 200mMグリシンに対し0.1mM以上のZn2+で消失することが, ECBTを用いた実験で明らかになった.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2198/sbk.44.15
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130003607204
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00088383767?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.2198/sbk.44.15
  • ISSN : 0031-9082
  • ISSN : 1349-9785
  • CiNii Articles ID : 130003607204

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