2002年
小児科外来に通院する慢性疾患患児をもつ保護者の医師および病院に対する満足度と継続受診意志に及ぼす要因の検討
杏林医学会雑誌
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- 巻
- 33(1), 33-42
- 号
- 1
- 開始ページ
- 33
- 終了ページ
- 42
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11434/kyorinmed.33.33
- 出版者・発行元
- 杏林医学会
小児科外来に通院する患児保護者の医師および病院に対する満足度と継続受診意志に影響する要因について調査した。対象は東京都内の大学病院小児科外来を受診した慢性疾患患児の保護者423名であり,病院機能評価スケールを用いた自記式質問紙によるアンケート調査を実施した。医師と病院に対する「満足度」および「継続受診意志」の4変数を目的変数とし,病院機能評価スケール,潜在的交絡因子を説明変数とした重回帰分析を行った。その結果,「満足度」および「継続受診意志」と有意な正の関係を示したもののうち相関係数の大きかった要因は,医師に対しては「医師の技能と説明」「医師の専心と思いやり」であり,病院に対しては「医師の技能と説明」と「巷間の評判」であった。これより,医師の技能と十分な説明,医師の専心と思いやり,世間の評判が小児科外来通院患児保護者の満足度と継続受診意志を規定する重要な要因であることが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11434/kyorinmed.33.33
- ISSN : 0368-5829
- CiNii Articles ID : 110007376193
- CiNii Books ID : AN00062945