共同研究・競争的資金等の研究課題

2015年4月 - 2017年3月

難治性感染症の原因となる休止細菌の分子機構解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的萌芽研究

課題番号
15K15134
体系的課題番号
JP15K15134
配分額
(総額)
3,770,000円
(直接経費)
2,900,000円
(間接経費)
870,000円
資金種別
競争的資金

代謝活性を止めている休止細菌は,抗生物質存在下において生存できるため,感染症難治化の原因となる。本研究では,細菌の細胞骨格であるFtsZに着目し,細胞分裂時のZ-ringの形成を蛍光共鳴エネルギー移動で検出する遺伝子組換え大腸菌株の開発を行った。その結果,セルソーターを用いることで休止細菌と分裂細菌の分離に成功し,休止細菌は抗生物質(オフロキサシン)に対して高い抵抗性を持つことがわかった。また,トランスクリプトーム解析の結果,休止細菌は乳酸デヒドロゲナーゼの遺伝子発現を亢進させていることがわかった。さらに,マイクロ流体デバイスを用いたシングルセル観察によっても上記の結果が支持された

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15K15134
ID情報
  • 課題番号 : 15K15134
  • 体系的課題番号 : JP15K15134