2014年1月
軽症胃腸炎に伴うけいれんにおけるカルバマゼピン少量(2.5mg/kg)単回投与の有効性
てんかん研究
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- 巻
- 31
- 号
- 3
- 開始ページ
- 506
- 終了ページ
- 510
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.3805/jjes.31.506
- 出版者・発行元
- JAPAN EPILEPSY SOCIETY
軽症胃腸炎に伴うけいれんに対するcarbamazepine(CBZ)(2.5mg/kg)少量単回投与の有効性を検討した。嘔吐か下痢の症状を呈し、けいれんが起こり入院した症例を対象とした。対象は0歳6カ月から3歳2カ月、男8名、女児7名の15症例。それらの症例にCBZ 2.5mg/kg/回を1回投与した。CBZ少量(2.5mg/kg)単回投与までのけいれん発作回数は1回か6回で、15例中2例でジアゼパム静注、2例でジアゼパム坐剤を使用していた。CBZ少量(2.5mg/kg)単回投与後はすべての症例でけいれんの再発は認めなかった。当院ではCBZ 5mg/kg/回単回投与を過去に行っており、それらの11例を検討した結果でもけいれんの再発は認めなかった。CBZ投与後の経過は良好であり、CBZ投与による眠気や薬疹などの副作用は全例でみられなかった。CBZ少量単回投与(2.5mg/kg/回)は5mg/kg/回投与と同様、軽症胃腸炎に伴うけいれんに有効である可能性があると考えた。<br>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3805/jjes.31.506
- ISSN : 0912-0890
- CiNii Articles ID : 130003391358