インターネットなどにおける電子メール・WWW・ビデオ会議などのマルチメディア通信技術は, 人間の社会活動の空間的制約や時間的制約を取り払い, 地球規模での新しい人間関係を成立させた.このような技術の発展は, 仮想オフィス・電子図書館・仮想ショッピングなどのいわゆる仮想サービス空間と呼ばれるこれまでに存在しなかった人間の協調作業やふれあいの場を形成しつつある.本論文では, 仮想サービス空間上において, マルチメディアコンテンツとコネクションを用いてユーザがサービスを定義・構築・運用できる環境の基本的な考え方を示す.また, その一貫として, 利用者の立場から映像配送形態・転送サービス品質への要求条件の変化に対応するためのQoS制御記述言語の提案を行なう.