MISC

1998年

仮想現実感における共感覚に基づく力覚表現法の基礎検討

電子情報通信学会論文誌. D-2, 情報・システム 2-情報処理
  • 郭 立新
  • ,
  • 中山 剛
  • ,
  • 北林 行雄
  • ,
  • 川田 勉

J81-D-(]G0002[)
10
開始ページ
2376
終了ページ
2384
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

普通のコンピュータデバイス環境でモニタ画面上に実現される仮想現実感に関して, マウスによる画面上での物体の操作時における, 物体の重量の力覚表現要素とその有効性について調べた.画面上の物体を擬似的な仮想手で操作したとき, 心理的な面から人間に力覚の感覚を与えるのは主に相対移動速度, 物体とつないだ参照物体の変動および変形, 物体表面濃度, 物体の大きさおよび形状の運動感覚あるいは視覚との共感覚に基づく五つの要素であると考えた.そこで我々はこれらの5要素が単独で作用する, 仮想手による物体の持上げ操作を行う3次元グラフィックス仮想空間を構築して, 25名の被験者に仮想物体を持ち上げる操作を行わせ, 物体の重量感覚評価テストを行わせた.評価値について因子分析を行い, 得られた4因子中, バネの伸長率の因子と物体の上昇速度の因子の, 運動感覚に伴う動的な因子の有効性と信頼性が高く, これに次ぐのが物体の大きさと表面濃度のような静的な視覚的因子で, 物体形状因子は有効性と信頼性がともに低いことを示した.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003227927
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN1007132X
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/4589078
ID情報
  • ISSN : 0915-1923
  • CiNii Articles ID : 110003227927
  • CiNii Books ID : AN1007132X

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