共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年4月 - 2015年3月

Hippoパスウェイの腎癌悪性化に関わるメカニズムの解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
24590415
体系的課題番号
JP24590415
配分額
(総額)
5,330,000円
(直接経費)
4,100,000円
(間接経費)
1,230,000円

淡明細胞性腎癌の悪性化に関わることが報告されたSAV1遺伝子は、Hippoパスウェイのコンポーネントのひとつであるが、腎癌細胞株において増殖能を抑制した。またヒト腎癌症例でもSAV1の発現が抑制された症例はYAP1が核に集積していた。さらにSAV1を強制発現させた腎癌安定発現株をマウスに移植したところ、コントロールに比べて腫瘍サイズが有意に小さかった。パスウェイ解析により、これらの腫瘍ではTGFβパスウェイが抑制されていた。以上よりSAV1を含むHippoパスウェイは腫瘍抑制性に働き、SAV1の発現低下はTGFβパスウェイを介して淡明細胞性腎癌の悪性化に関与している可能性が示唆された。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-24590415/24590415seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-24590415
ID情報
  • 課題番号 : 24590415
  • 体系的課題番号 : JP24590415