2005年 - 2008年
光ファイバー通信波長帯量子ドットを用いた高次機能光子源の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特定領域研究 特定領域研究
量子情報通信では、量子情報を伝送する光子状態とこれを量子情報処理することが期待されている電子スピン状態の量子情報変換が重要である。これまでに励起子状態を準共鳴励起することにより、入射円偏光状態を92.100%の量子効率で電子スピン状態に変換し、再度電子スピンから同じ円偏光状態に変換することを試みた。その結果、全体としての量子効率として92%という高い値を達成した。これは量子情報変換を実現する基礎となる。
光子の検出に関しては、InGaAs APD を正弦波変調することにより、アフターパルスなどの雑音発生を防ぎ、単一光子検出器の動作を800MHz まで高速化したが,この高速光子検出器を使ってNTT と共同で量子鍵配送実験を行った。これによって、15km の通信距離では鍵生成率1.5Mビット/秒、ビットエラー率2.3%の高性能を実現した。
光子の検出に関しては、InGaAs APD を正弦波変調することにより、アフターパルスなどの雑音発生を防ぎ、単一光子検出器の動作を800MHz まで高速化したが,この高速光子検出器を使ってNTT と共同で量子鍵配送実験を行った。これによって、15km の通信距離では鍵生成率1.5Mビット/秒、ビットエラー率2.3%の高性能を実現した。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 17068001
- 体系的課題番号 : JP17068001