2010年 - 2012年
非浸潤性乳癌における性ホルモン作用の解明:内分泌療法の更なる向上をめざして
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
浸潤性乳癌(IDC)の前段階である非浸潤性乳癌(DCIS)の特性を理解するため、DCISのエストロゲン作用を検討した。その結果、(1)DCISのエストロゲン作用はIDCとは異なり、c-MYB、RbAp46、survivinなどの働きが重要であること、(2)アロマターゼ阻害剤投与後のDCIS組織ではエストロゲン濃度が著名に低下しており、92%のエストロゲン応答遺伝子の発現量、細胞増殖能が減少すること等を明らかにした。以上よりアロマターゼはDCISのエストロゲン合成に必須であり、その阻害が有効な治療法であると考えられた。
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- 課題番号 : 22590305
- 体系的課題番号 : JP22590305