基本情報

所属
玉川大学 リベラルアーツ学部 リベラルアーツ学科 教授
学位
文学修士
博士(文学)

J-GLOBAL ID
200901060165672608
researchmap会員ID
1000228759

ヤスパースの哲学を中心として、実存と倫理、哲学と宗教、交わりと理性などの問題を研究している。『理想』のヤスパース特集号『ヤスパース・今』(2003)ではヤスパースの現代論の意義について論じた。1998年、2003年、2008年、2013年、2014年、2016年、2018年には国際ヤスパース会議で研究発表を行った。主要な研究方向は、とくにヤスパース哲学と倫理の問題を包括的に論じるプロジェクトであり、その成果の一環として日本ヤスパース協会誌や紀要などに研究論文を掲載した。2013年夏にアテネで開催された第7回国際ヤスパース会議でも学会発表を行い、また2014年・2016年・2018年には、フランスのクリンゲンタールで開催された国際ヤスパース・シンポジウムに日本代表として参加し、それぞれ講演を行った。これらの講演にもとづく論文(ドイツ語)がそれぞれオーストリア・ヤスパース協会の年報(第27号、第28号、第30号)に掲載された。この方向で博士論文を執筆し、2017年2月に早稲田大学で博士号(文学)を授与された。2019年には、これまでの研究成果の総決算として、単著『ヤスパース 暗黙の倫理学』が晃洋書房から刊行された。他方、ヤスパース哲学の啓蒙活動の一環として、中央公論新社の『哲学の歴史』全集の第十巻(2008年)の「ヤスパース」の章を執筆し、同出版社の中公クラシック・シリーズの『ヤスパース 哲学』において「解説」を担当し、2011年に刊行された。2012年には、ドイツの哲学者リヒャルト・ヴィッサーの著作『責任——人間存在の証』(邦題)の翻訳書(共訳)を刊行した。また、2015年には共著『始まりのハイデガー』を刊行し、2021年にはヤスパースの著作『実存哲学』の邦訳を上梓した。他方、本学の21世紀COEプログラム(全人的人間科学プログラム)のメンバーの一員として、年2回の学際的な研究会を開催し、脳科学と哲学との対話の促進に努め、2008年には『脳科学と哲学の出会い——脳・生命・心』(共著)を刊行した。それに続くグローバルCOEプログラムでは、新たに「精神医学と哲学」というテーマで研究会を行い、2013年に『精神医学と哲学の出会い』という共著を刊行した。  一方教育面では、ブラックボードを有効に活用して、授業課題の提示、授業内容の補足、参考文献やレポートなどの情報を提供し、授業のより一層の円滑化に努めている。

研究キーワード

  1

学歴

  3

委員歴

  8

論文

  36

MISC

  16

書籍等出版物

  15

講演・口頭発表等

  27

共同研究・競争的資金等の研究課題

  17