2004年
達成目標が援助要請と情報探索に及ぼす影響の発達 : 多母集団の同時分析を用いて
発達心理学研究
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- 巻
- 15
- 号
- 3
- 開始ページ
- 324
- 終了ページ
- 334
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11201/jjdp.15.324
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本発達心理学会
学習時における児童・生徒の援助要請および情報探索に対する達成目標の影響が,学年によってどのように発達するのかを,小学校4年生から中学1年生を対象に,調査した。その際に,学年ごとのモデルの潜在変数の同質性を保証するために,多母集団の同時分析を行った。その結果,学習目標が援助要請の利得感に正の影響を与えること,遂行目標が援助要請の利得感に正の影響をもたらすこと,援助者に対する援助性認知が,援助要請の利得感に正の影響を与えることが示された。また,援助要請の利得感の方が,援助要請の損失感よりも,実際の援助要請行動に影響していた。最後に,情報探索行動には,どの学年においても,学習目標が正の影響を与え,遂行目標は有意な影響を与えなかった。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11201/jjdp.15.324
- ISSN : 0915-9029
- CiNii Articles ID : 110003162140
- CiNii Books ID : AN10229548