2019年6月
室内空間の雰囲気に適した壁紙-壁紙の色と模様による心理効果の実験-
日本色彩学会誌
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- 巻
- 43
- 号
- 3
- 開始ページ
- 103
- 終了ページ
- 106
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
- DOI
- 10.15048/jcsaj.43.3__103
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本色彩学会
<p>本研究は,より優れた空間を創出するため,壁紙のデザイン手法を研究する.壁紙の配色と模様をもとに,部屋の雰囲気にあった壁紙の特徴を明らかにする.</p><p>初めに,現在取り扱われている壁紙のカタログの現状調査を行った.実際に使われている色,色数,配色,パターンをもとに,18枚の壁紙を制作し,印象評価の実験を行い,それぞれの壁紙に対する印象の特徴をまとめた.今回の被験者は筑波大学の大学生20人である.</p><p>カタログの現状調査から,壁紙は無地,幾何学模様,具象模様などの模様が利用されている.色数に関しては,1色,2色,3〜5色,または5色以上に分けられる.背景色は60%の壁紙はY〜YRの色を使っている.またはNは19%で,B系も5%を示している.</p><p>印象評価実験の結果から,女性と男性の壁紙に対する印象に有意差があった.壁紙のデザインの色に関して,大人っぽいイメージを作りたい部屋に対して,無彩色のほうがふさわしい.暖かく,明るく,派手な,柔らかく,親しみやすいイメージには,Y系の色のほうがふさわしい.模様の面から,具象的な模様はより高級に感じられる.また,円の幾何学の模様は比較的柔らかく,親しみやすいイメージがある.</p>
- ID情報
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- DOI : 10.15048/jcsaj.43.3__103
- ISSN : 0389-9357