論文

査読有り
2011年3月

大学附属の心理相談室における思春期女子のソーシャルスキル向上を目的としたグループ活動-個別の心理面接と並行して実施したグループ活動プログラムの検討―

昭和女子大学生活心理研究所紀要
  • 共著者:佐藤昌子
  • ,
  • 松永しのぶ

13
開始ページ
79
終了ページ
90
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
昭和女子大学生活心理研究所

昭和女子大学心理臨床相談室では、思春期女子のために、個別の心理療法と並行したソーシャルスキル向上のためのグループ活動を実践した。本論文の目的は、このグループ指導の実践について報告し、思春期女子に適したグループ活動と心理支援について検討することであった。グループ活動は、1年6か月間、計15回セッション行った。スタッフとして、臨床心理士と臨床心理学の大学院生が参加した。プログラムの目標は、1)集団参加への不安を和らげ、自信につなげる、2)思春期女子に必要なコミュニケーション・スキルを体験的に学ぶ、3)適切なアサーションを促すことであった。毎回のセッションごとに、スタッフ間でディスカッションし、参加者の様子に合わせてプログラム内容を改善してきた。その結果、参加した児童同士の自発的で主体的なコミュニケーションが促された。最後に、個別の心理療法とグループ活動を並行することの意義、思春期女子のためのグループ指導の特徴、臨床心理士養成課程の大学院生の研修教育としての意義について議論した。
(共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)

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