土肥 伊都子

J-GLOBALへ         更新日: 19/01/11 03:09
 
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研究者氏名
土肥 伊都子
 
ドヒ イツコ
URL
http://ksw.shoin.ac.jp/dohi/
所属
神戸松蔭女子学院大学
部署
人間科学部心理学科
職名
教授
学位
博士(社会学)(関西学院大学大学院社会学研究科博士課程)
科研費研究者番号
00298994

論文

 
日本型家族志向性に関する一考察:在豪日本人に対するインタビューを通じて
神戸松蔭女子学院大学研究紀要人間科学部篇   4 11-23   2015年3月
日本型の家族への志向性を,心理的個人化の観点から検討するために,在豪日本人にインタビュー調査を行い,性別役割分業,子ども中心主義,家族内外の境界意識,夫婦の恋愛意識,ジェンダー・パーソナリティについて尋ねた。その結果,豪は日本の労働環境や社会保障制度などと違うことから,在豪日本人の家族志向性もそれに影響されて,心理的個人化が日本よりも進んでいることが示唆された。
家族内のジェンダーの社会化に関する実証的検討 -世代間の関連ときょうだい構成に注目して-
家族心理学研究   25(1) 1-12   2011年5月   [査読有り]
女子大学卒業生のジェンダー・パーソナリティの発達 -職業・家庭生活に関するインタビューを通して-
神戸松蔭女子学院大学研究紀要   52 1-16   2011年3月
女子大学卒業生が卒業後の1,2年間に経験する、就業や家庭生活を通じての対人的環境の変化が、ジェンダー・スキーマとアイデンティティに対してどのような影響を及ぼすのか、7名を対象にしたインタビューにより検討した。その結果、職場での話し方や外見などでは女性的特性が高まったが、同時に自己主張や目標達成など、男性的特性も求められていた。家庭生活では、将来の自分の生き方を方向づけるようなジェンダー・アイデンティティは、まだ確立途上であることがわかった。
共同性・作動性尺度による男性性・女性性の規定モデルの検討-ジェンダー・アイデンティティ尺度の改訂と診断比によるスキーマ測定―
土肥伊都子・廣川空美・水澤慶緒里
立教大学心理学研究   51 103-113   2009年3月
2009.3.31.共同性と作動性それぞれの肯定面で特定されてきたジェンダー・タイプごとに,否定面の共同性と作動性の様相を明らかにし,土肥・廣川(2004)の仮説モデルを支持するものか検討した.その結果,モデルと反して,肯定面での作動性も共同性も低い未分化型は,否定面では双方とも高いことがわかった.また,ジェンダー・スキーマの新しい指標として,診断比を開発した
ジェンダー・パーソナリティが心理的ディストレスに及ぼす影響-多重役割としてのリーダー経験に注目して
研究紀要   50 1-17   2009年3月
2009.3.10.中・高・大学生活での各種委員長や会長の経験を,リーダーの多重役割ととらえ,その心理的影響について調査研究した.その結果,女性は男性に比べ,リーダーの多重役割からの肯否両影響が大きかった.また,心理的両性具有の女性は,リーダーになりやすく,その多重役割からの過負荷を上手く低減すべく,他者からの支援を受け,自らの裁量を保持できることが示唆された.

Misc

 
社会心理学事典
日本社会心理学会編
   2009年6月
2009.6.20.「性役割」の項では「男性」「女性」の意味するもの,文化と性役割,進化心理学的知見について,「高齢化社会」の項では,エイジズム,サクセスフルとプロダクティブなエイジングについて,「福祉社会と社会心理学」の項では,選別主義と普遍主義,社会福祉の受益と負担,福祉社会における個人主義について解説した。
心理学総合辞典
海保博之・楠見孝監修
447-452   2006年6月
2006.6.20.第18章「ジェンダーの心理学」の後半部分,第2節の「ジェンダー・ステレオタイプ」を執筆した.主な内容は,ジェンダー・ステレオタイプとは何か,その形成と維持のしくみ,ステレオタイプの自己成就,心理的健康との関連,カテゴリー化の功罪などである
心理学辞典
   1999年1月
「ジェンダー」「ジェンダー・スキーマ」「性役割」「心理的両性具有」について執筆した。
性ステレオタイプ
土肥伊都子
児童心理学の進歩 2017年版   49-69   2017年6月   [査読有り][依頼有り]

書籍等出版物

 
アクティブラーニングで学ぶジェンダー
ミネルヴァ書房   2016年3月   
自ら実感する心理学 -こんなところに心理学ー
保育出版社   2016年2月   
自ら挑戦する社会心理学
土肥伊都子(編著) 他25名 (担当:共著, 範囲:1章1節、1章3節、「挑戦してみよう」のコラム①、②、⑤、⑦、⑪、⑭)
保育出版社   2014年12月   ISBN:978-4-905493-14-3
大学での社会心理学の講義向けのテキストを編集した。社会心理学の基本的な理論,専門用語,代表的な研究などを読んで覚えるだけではなく,自分の考えを書き込み,講義での実習の記録を残すことで,自身のオリジナル・テキストを作り上げることをねらった。各章のリード文と,学んだ内容を役立てるための指針,1章の1,3節,アクティブラーニングを行うための「挑戦してみよう」のコーナー6か所を執筆した。(土肥伊都子 編著)
日本社会におけるジェンダー・パーソナリティ
ユニオン・プレス   2014年3月   
個人のジェンダー・パーソナリティの規定因は何か、日本独自のジェンダーの様相とはいかなるものか、そしてそれによって、対人関係や社会的適応、心理的健康などにどのような影響が及んでいるのか、日本社会のジェンダーを緩和するために必要なことは何か、個人は何ができるのか。これらについての筆者の2000年以降の調査、実験、インタビューによる実証的研究を、英文でまとめた。
青年期発達百科事典
子安増生・二宮克美 監訳 (担当:共訳)
丸善出版   2014年3月   
「性的指向」の項目を翻訳した。性的指向の起源や定義、意味についての理論と、個人的同一性や行動として表面化されたものについての記述であった。また、性的指向をどう意味づければよいか、だれを該当者と特定すべきかなどについての、科学者たちの研究上の困難についても触れられていた。さらに、性的指向と同一性についての発達モデルが概観された。

講演・口頭発表等

 
日本型家族志向性尺度の作成
日本心理学会第79回大会発表論文集   2015年9月20日   
日本家族における人間関係の志向性を測定するため,調査会社の全国規模のモニター1,000名(20代から60代までの男女)にFAX調査を行った。項目分析の結果,各6項目ずつの「自立的関係」「相互依存的関係」「便宜的関係」の下位尺度から成る「日本型家族志向性尺度」を作成した。自立的関係と便宜的関係は男性よりも女性の方が高く,相互依存的関係は女性よりも男性の方が高かった。年代に関しては,男女とも40代で便宜的関係が最も高かった。
在豪日本人の家族観とジェンダー・パーソナリティ
日本心理学会第78回大会発表論文集,1251.   2014年9月10日   日本心理学会
メルボルンに在住の日本人既婚者24名にインタビュー調査を行い,日豪の夫婦関係,生活習慣,育児環境などを比較し,それらが家族観にどう関連しているかを調べた。また,家族ユニット志向性の尺度と女性性,男性性の尺度への回答も求めた。その結果,豪在住の日本人既婚者は,日本の大学生よりも両性具有型のパーソナリティの人が極めて多く,家族ユニット志向は低い傾向がみられた。(発表論文集 p.1251)
女子大生の配偶者選択とライフ・プランに関する実験的研究
関西心理学会第125回大会発表論文集、68.   2013年11月3日   関西心理学会
女子大学生に対して、架空の配偶者候補として、年収、年齢層、雇用の安定度、転勤の有無の4要因を組み合わせた24 条件を設定し、それぞれの条件での結婚意図およびその後の進路選択を尋ねる実験を行った。その結果、配偶者候補の年収が、結婚の有無やその後の経済的依存度を決定する、非常に重要な要因であることがわかった。
女子大学卒業生のジェンダー・パーソナリティの発達―職業・家庭生活に関するインタビューを通して―
日本心理学会第74回大会発表論文集,1322.   2010年9月20日   
土肥(1999)によれば,男性性と女性性は,ジェンダー・スキーマとジェンダー・アイデンティティによって規定される.そこで女子大学卒業生たちは,職業生活や異性および両親との関係において,どのようにスキーやアイデンティティを変化させているのか,7名に対してインタビュー調査を行った.スキーマに関しては,職場での対人関係に応じて,柔軟に適用させていた.しかし,親への依存状態にあるためか,アイデンティティは,積極的な人生を送るためのものには成り得ていないようであった.
ロールシャッハ・テストにおけるジェンダー・パーソナリティの研究
水澤慶緒里・土肥伊都子
日本応用心理学会第77回大会発表論文集,113.   2010年9月12日   
質問紙(共同性―作動性尺度)によりジェンダー・タイプを特定した,大学生男女52名に対して,ロールシャッハ・テストを行い,その反応とプロトコルの性差,およびジェンダー・タイプによる差異を検討した.その結果,性差よりもジェンダー・タイプによる違いの方が大きかった.具体的には反応数,物体反応,形態反応,全体+切断全体反応は,女性性が低いタイプの方が,それらの反応が多かった.

Works

 
「好き」と「嫌い」を心理学してみました―この不思議な気持ち!
その他   2004年10月
2004.10.10.主に対人魅力、ジェンダーに関する社会心理学の知見を、一般読者向けに解説した。主な内容は、男女の出会いにおける非言語的コミュニケーション、男女の親密さを増す方法、恋愛できない人のパーソナリティ、恋愛のタイプ、上手な人付き合いの方法、友人や職場の人との人間関係、家族の人間関係などである。
働く男女のストレスとサポータとしての家族
その他   2001年9月
まず、ストレスとは何かを説明し、次に、ストレスと関係の深い性格は何か、特に男性性と関連する性格として、タイプAをとりあげた。また、家族は、働く男女のストレスを低減しないどころか、むしろ高めてしまうことについて発表した。最後に、家族が働く男女のストレスを低減させるものになるために、何を心がけるべきかについて、考えを述べた。
子どもから老人までを対象としたストレスマネジメント教育システムの開発
その他   1998年3月
大阪府立こころの健康総合センターが開設するストレスドックに1997年9月から1998年2月までに受診した54歳以下の167名を対象に、質問紙調査を行った。エゴグラムとジェンダー・パーソナリティに強い関連がみられ、両性具有型は、型にとらわれない自由な発想で自我を全うしつつ、人には養育的親和的に接する、成熟した人格であることがわかった。
神戸市民の政治意識と投票行動に関する調査報告書
その他   1992年
平成3年9月現在における神戸市民有権者の社会意識、とくに政治と選挙に対する意識を明らかにすること、ならびに平成3年4月7日の神戸市会議員選挙における投票行動を検討した。第2章「政治に対する意識」と、第3章「政党支持態度」の一部をまとめた。
多重な役割従事に関する研究―生活時間を測定して―
その他   1991年
男女大学職員とその配偶者、計340名に対して、質問紙調査を行った。日常生活における社会的役割従事時間量と疲労感、多忙感などとの関連性を明らかにした。媒介変数として、男性性・女性性・役割達成感などを取り上げた結果、2次的活動(就業と家事など)の時間量は、充実感と多忙感の双方を高めていること、また、母役割での達成感が高いと、疲労感が抑制できることなどが明らかになった。