論文

査読有り
2003年

乳加工要素による乳加工体系・系列群分析―(2) 乳加工要素群の構造分析

Milk Science,52(1):41-47
  • 姫野友紀子
  • ,
  • 平田昌弘
  • ,
  • 石田定顕
  • ,
  • 広岡博之

52
1
開始ページ
41
終了ページ
47
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.11465/milk.52.41
出版者・発行元
日本酪農科学会

乳加工要素の総体の抽出には成功したものの、それぞれの乳加工要素の関連性はまだ明らかでない。例えば、乳加工要素:「非加勲クリーミング」と乳加工要素:「加熱クリーミング」とは、環境設定により加工内容が異なるものの、ともにクリームヘ加工するという意図を有している。これを食品科学的に解釈すると、静置することにより比重の小さい脂肪を浮上させる加工であると捕らえることができ、脂肪を得るための一つの手法であると言える。このように、いくつかの乳加工要素間にはそれぞれに関連性があり、共通した働きかけの中心的な加工意図が存在している。この個々の乳加工要素を越えた大意図を把握するためには、乳加工要素を特性ごとに類型分類し、いくつかの乳加工要素の一つのまとまり、つまり「乳加工要素群」の解析を試みる必要がある。更に、乳加工要素群と別の乳加工要素群との関連性をも解析し、27個の乳加工要素の全てに対する乳加工要素群の重層的な階層構造を把握すれば、あらゆる民族がおこなっている加工意図の方向性、つまり、「乳加工の収斂性」を明らかにすることができる。そこで本稿では、「乳加工要素による伝統的乳加工体系・系列群分析法」を考案するための第二段階目の論考として、乳加工要素を加工特性の視点から類型分類することにより、乳加工要素群の階層構造を解析し、ヒトが乳に対して働きかけてきた中心的な加工意図を明らかにすることを目的とした。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11465/milk.52.41
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130003398620
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11125739
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/7260493
URL
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010670275 本文へのリンクあり
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/10030744621?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.11465/milk.52.41
  • ISSN : 1343-0289
  • CiNii Articles ID : 130003398620
  • CiNii Books ID : AA11125739

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