論文

2000年

畜産分野におけるクローン技術の応用とその倫理的評価

生命倫理
  • 広岡 博之

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1
開始ページ
64
終了ページ
69
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.20593/jabedit.10.1_64
出版者・発行元
日本生命倫理学会

クローン技術の応用は、畜産の分野では、これまで倫理的な観点から評価されてこなかったため、近年、消費者からこの技術に対する倫理的疑問がしばしば指摘されている。本研究では、まず、畜産におけるクローン技術のメリットを示し、次に、その倫理的な問題点と社会的受容の度合いについて考察した。本研究より、クローン技術は、経済的にはメリットがあるにもかかわらず、動物の完全性にダメージを与え、種の遺伝的多様性の損失をもたらす可能性のあることが示唆された。本研究では、問題は経済的な効用と倫理的な問題の間のトレードオフ関係にあり、したがってクローン技術の是非は、技術水準やコスト、および情報の公開度や社会における受入れの度合いによって決定されると結論づけられた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.20593/jabedit.10.1_64
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002276931
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10355291
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2003105518
ID情報
  • DOI : 10.20593/jabedit.10.1_64
  • ISSN : 1343-4063
  • CiNii Articles ID : 110002276931
  • CiNii Books ID : AN10355291

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