伊藤 裕子

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研究者氏名
伊藤 裕子
所属
亜細亜大学
部署
国際関係学部国際関係学科
職名
教授

研究分野

 
 

学歴

 
1988年9月
 - 
1990年5月
University of Wisconsin-Madison Graduate School, Division of Humanities, Department of History, Master's Program American History
 
1991年4月
 - 
1996年6月
一橋大学 大学院 法学研究科 公法・国際関係専攻
 

委員歴

 
2004年9月
 - 
2007年9月
日本アメリカ史学会  会計
 
2004年9月
 - 
2007年9月
日本アメリカ史学会  運営委員
 
2004年12月
 - 
2008年12月
同時代史学会  理事
 
2009年9月
 - 
2011年9月
日本アメリカ史学会  選挙管理委員
 
2010年6月
 - 
2012年6月
アメリカ学会  年報編集委員
 

論文

 
"Aftermath of the San Francisco Conference"
欧米文化研究会編
『欧米文化研究』   7号 42-63   1991年4月   [査読有り]
対日講和条約・日米安保条約の締結後、発行までの約8ヶ月間の間、日米両国の懸案であった中国承認問題と行政協定について、日米政府間交渉を辿りながら両国それぞれの政策的意図と力関係を解明した。これら二つの問題に関して、しばしば米国が日本に条件を強要したかのような解釈がなされたいるが、日本も交渉力を持ち米国の妥協を引き出したこと、当時としては日本側も結果に納得していたことを論じた。
"Seeking Common Interests: The United States and Japan in the Making of the Japanese Peace Treaty″
『津田塾大学紀要』   24号 61-92   1992年4月   [査読有り]
修士論文の中心部分をまとめたもの。
「フィリピン通商法の成立過程-米国のフィリピン非植民地化の経済的枠組み-」
アメリカ学会編
『アメリカ研究』第30号   30号 101-112   1996年4月   [査読有り]
戦後の米比経済関係を規定するフィリピン通商法の成立過程を米国の一次史料を利用してつまびらかにし、その背景にあった米国の動機および対比観について解明した。同法は、第二次大戦直後、米国の内務省・国務省間の相克と、フィリピンに対する負担感・復興協力義務感・友好感情・および既得権益への執着が渾然と存在する議会的要因の中で生まれた無責任な方向性であり、従来の新植民地主義論に基づく解釈に一石を投じた。
「アメリカの戦後対フィリピン政策の変容-非植民地化から全面的関与へ1946~1950-」
津田塾大学編
『国際関係学研究』   23号 1-13   1997年4月   [査読有り]
本論文では、フィリピン独立直後から1950年までの米比関係および米国の対比政策を分析し、この時期米国がフィリピンへの関与を著しく低下させていたこと、冷戦の激化により対比関与をジレンマを伴いながらも深めざるを得なかったことを証明した。米国の戦後対比政策と戦前の植民地政策との継続性を強調する先行研究の議論に対して、本論では、むしろ過去の米比植民地関係よりも冷戦構造に従属するものであったという議論を展開した。
「フィリピンの軍事戦略的重要性の変化と1947年米比軍事基地協定の成立過程」
日本国際政治学会編
『国際政治』   117号 209-224   1998年3月   [査読有り]
しばしば「フィリピン独立の条件であり米国に不平等な条項を強要された」と解釈されている1947年米比軍事基地協定について、その政策決定過程を詳細に辿り、同協定の締結が、むしろ米国の対外軍事戦略におけるフィリピンの地位の低下を示すものであり、各条項についてもフィリピン側の要望をほぼ汲み入れるものであったことを証明した。

Misc

 
"In Quest of Common Interests: The United States, Japan, and the Making of the Japanese Peace and Security Treaties,"  MA thesis, University of Wisconsin-Madison, 1990.
ウイスコンシン大学修士論文      1990年5月   [査読有り]
対日講和をめぐる米国の政策について、米国人研究者の間ではほとんど日本政府の史料が利用されず、結果として米国側の視点に偏った外交史観が主流である。本論文では、まだ彼らの目に触れていない日本外務省の未刊行公開史料を駆使し、対日講和をめぐる日本側の動きと日米両政府間の相互作用について解明した。サンフランシスコ体制は、米国のアジアでの覇権追求に出会ったのみならず、日米両国が共通の利益を追求した結果であったといえる。
「フィリピン独立をめぐるアメリカの対比政策-戦後の米比関係の基盤1945-1950-」
一橋学院大学大学院法学研究科博士論文      1996年6月   [査読有り]
戦後米比関係についての解釈は、従来新植民地主義論や従属離論に支配されがちであった。本論文ではそうした固定観念から脱却し、第二次世界大戦直後の特殊な状況に鑑みて、未刊行の一次史料に依拠しながらフィリピン独立前後の米国の対比政策決定過程を、主に経済・政治・軍事の3方向からつまびらかにし、当時の米国の政策的意図について解明を試みた。
"Democracy and the US-Philippine Relations: Comment on Nakano Satoshi `A Tale of Two Democracies' "
Kyoto American Studies Summer Seminar 2003 Proceedings      2004年3月
米比両国の選挙制度の類似性を指摘した中野聡論文に対して、米比の政治プロセスの相違とフィリピン側の対米観のゆがみ等を論じた。
「米比同盟と冷戦・ナショナリズム・対テロ戦争」
明石康、竹田いさみ、ロバート・エルドリッヂ、朴栄濬、渡辺剛、伊藤裕子
SGRAレポート『東アジア軍事同盟の過去・現在・未来』   (27) 39-48   2005年7月
担当部分「米比同盟と冷戦・ナショナリズム・対テロ戦争」
The Defense Alliance and the Weak Nation's Bargaining Power: Comment on Fukito Masami, "The United States Taiwan Policy and the Far East during Early Cold War Period, 1949-1954"
Nagoya American Studies Summer Seminar (NASSS) 2010 Proceedings       2010年8月

書籍等出版物

 
『21世紀アメリカ社会を知るための67章』(明石紀雄 監修)
明石書店   2002年9月   ISBN:4-7503-1619-9
執筆担当部分:第2章「ポスト冷戦外交」第3章「アメリカの核政策」
1990年代以降現在までのアメリカの外交政策全般と、世界のNPT体制の現状におけるアメリカの核政策およびそれへの諸外国の反応について論じた。
Philippine-Japan Relations
Ikehata Setsuho and LydiaN.Yu Jose, eds. (担当:共著)
Ateneo de Manila University Press   2003年2月   ISBN:9715504361
執筆担当部分:”Postwar US Military Policy Towards thePhilippines and the `Japanese Factor´,1945-1951"
『近現代日本フィリピン関係史』
池端雪浦/リディア・N・ユー・ホセ編 (担当:共著)
岩波書店   2004年2月   ISBN:4-00-022532-4
執筆担当部分:「戦後アメリカの対フィリピン軍事政策と日本要因1945-1951」
1996年のフィリピン革命100周年を契機として、それまでのおよそ100年間の日比関係を論じた論文集。そのうち担当した論文では、日米比3国間の軍事関係に関して、アメリカからみた対日軍事政策と対比軍事政策の間の相互作用について考察した。
『現代アメリカの外交-歴史的展開と地域との諸関係』
編著者:松田 武 (担当:共著)
ミネルヴァ書房   2005年5月   ISBN:4-623-04348-7
執筆担当部分:「第8章 東南アジア・南アジア」
『現代アメリカのキーワード』
編集者:矢口祐人・吉原真里 (担当:共著)
中公新書   2006年8月   ISBN:4-12-101857-5
執筆担当部分:「アジアにおけるアメリカ外交」

講演・口頭発表等

 
「米西戦争百年に考える:米国キューバ外交の歴史と現状を中心に」
アメリカ史研究会例会   1998年6月20日   
米比関係史の立場からのコメントおよび報告。米国の民主主義的理念と対外政策との関連、およびそれがどのように米比植民地関係に現れてきたかを紹介し、それがしばしば外交上の二重基準を生み出して米国の立場にマイナスの作用を及ぼしてきたことを述べる。さらに、米比関係と米国-キューバ関係の関連について論じた。
「フィリピン独立とアメリカの戦後対比対策」~1946年フィリピン通商法と1947年米比軍事基地協定の成立過程を中心に~」
日比交流史研究会   1998年7月4日   
戦後米比関係の起点となった1946年のフィリピン独立に際し、米比間に構築された経済・軍事枠組みの形成過程を明らかにし、それが米国にとってどのような意味を持つものであったかを論じる。さらに、同研究会における筆者(伊藤裕子)の研究課題である戦後の 日米比三国間の安全保障問題について、今後の研究の展望を述べた。
「1950年代の米比関係」
第21回アメリカ史研究者夏期セミナー   1998年9月2日   
1950年代の米比間軍事・経済関係について研究し報告。
「アメリカのアジア太平洋戦略におけるフィリピンと日本 1947~1954」
日比交流史研究会(外務省後援)   2000年1月29日   
本報告では、米比軍事基地協定、サンフランシスコ体制の構築やSEATO締結といった戦後約10年の間にあったアジア安全保障に関する案件をとおして米国の対アジア軍事政策におけるフィリピンと日本の戦略的意義および両者の相関関係を分析し、また、日比両国がこの時期に米国の対外戦略に及ぼした影響力について検討した。
「アメリカのアジア軍事政策と日比要因」
日比交流史研究会日比合同最終フォーラム   2000年5月12日   
アメリカの冷戦期の対日政策と対フィリピン政策には、 日・米・比の三国間関係が大きく影響を及ぼしていたことを検証した。なお、この研究会については、平成15年5月12日~14日まで開催。

Works

 
【コラム】『China Report』Vol. 15諸外国の対中認識の動向と国際秩序の趨勢④:比米安全保障関係と南シナ海領有権問題をめぐるフィリピンの対中政策
その他   2018年3月
同タイトル論文の要約版。南シナ海南沙諸島の領有問題をめぐるフィリピンのアキノ3世政権とドゥテルテ政権による政策を比較検証した。
新刊紹介 菅英輝著『冷戦と「アメリカの世紀」―アジアにおける「非公式帝国」の秩序形成』
その他   2017年7月
菅英輝著『冷戦と「アメリカの世紀」―アジアにおける「非公式帝国」の秩序形成』(岩波書店、2016年)の紹介
新刊紹介 岡田泰平著『「恩恵の論理」と植民地 アメリカ植民地期フィリピンの教育とその遺制』
その他   2015年1月
岡田泰平著『「恩恵の論理」と植民地 アメリカ植民地期フィリピンの教育とその遺制』(法政大学出版局、2014年)の紹介記事。
(翻訳)マーク・ガリキオ(伊藤裕子訳)『アメリカ黒人から見た日本、中国 1896-1945』
その他   2013年5月
Marc S. Gallicchio, African American Encounter with Japan and China, 1896-1945 の邦訳。
(監訳)ウォルター・ラフィーバー(伊藤裕子・平田雅己監訳)『アメリカvsロシア ―冷戦時代とその遺産―』
監訳   その他   2012年4月
原著:Walter LaFeber, America, Russia and the Cold War McGraw Hill, 10th edition.
1960年代の初版以降、10回もの改訂を重ねてイラク戦争に至るまでのアメリカ外交の全貌を描いた
外交史の古典とも言うべきLafeberの著作の邦訳。