1999年6月
タグ付きタスクモデルによる待ち行列ネットワークの一解法について
信学論
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- 巻
- J82
- 号
- 6
- 開始ページ
- 751
- 終了ページ
- 759
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 電子情報通信学会
本論文では, 待ち行列ネットワークでモデル化された分散型リアルタイムシステム中に故障が発生した場合の, 過渡状態における性能の変化を短時間に解析する方法を示す. 本方法は, 待ち行列ネットワークをタグ付きタスクモデルによってモデル化することにより過渡状態の解析を行う. タグ付きタスクモデルを用いた解析では, 初期値を変化させながら極限状態確率を何度も求める必要があるが, 吸収状態への到達確率である吸収確率を用いることによって短時間に状態確率を求めることができる. 更に, 吸収確率を求める際に, 状態集合を到達可能性に基づく同値類に分割し, 状態確率の小さくなった同値類を一つの代表状態に集約することによって短時間に一計算する方法を示す. 最後に, 本方法を用いたときの計算量と実際の計算結果を示し, 本方法により短時間に高精度な解析が行えることを示す.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0915-1915
- CiNii Articles ID : 110003184347
- CiNii Books ID : AA11341020