諸橋 信一
モロハシ シンイチ (Shin'ichi Morohashi)
更新日: 2023/12/06
基本情報
- 所属
- 山口大学 山口大学 大学院理工学研究科(工学) 大学院理工学研究科(物質工学系学域)(工学) エネルギーデバイス工学分野 大学院担当教授
- (兼任)工学部 機能材料工学科 准教授
- 学位
-
博士(工学)(その他)
- 研究者番号
- 20304488
- J-GLOBAL ID
- 201101020574300360
- researchmap会員ID
- 1000245762
研究キーワード
1経歴
2-
2010年5月 - 現在
-
2010年2月 - 2010年5月
学歴
1-
- 1981年
受賞
2論文
52-
真空ジャーナル (128) 26-27 2010年1月 招待有り
-
Transactions of the Materials Research Society of Japan 33(4) 861-864 2008年 査読有り
-
PHYSICA C-SUPERCONDUCTIVITY AND ITS APPLICATIONS 460 1430-1431 2007年9月 査読有り
-
日本真空工業会 真空ジャーナル (113) 15-18 2007年
-
7TH EUROPEAN CONFERENCE ON APPLIED SUPERCONDUCTIVITY (EUCAS'05) 43(43) 1100-1104 2006年 査読有り
-
Physica C 426 1519-1524 2005年10月 査読有り
-
IEEE TRANSACTIONS ON APPLIED SUPERCONDUCTIVITY 15(2) 98-101 2005年6月 査読有り
-
Transactions of the Materials Research Society of Japan 29 3341-3344 2004年 査読有り
-
ハイテクインフォメーション (147) 43-44 2003年
-
JAPANESE JOURNAL OF APPLIED PHYSICS PART 1-REGULAR PAPERS SHORT NOTES & REVIEW PAPERS 40(2A) 576-579 2001年2月 査読有り
-
Japanese Journal Applied Physics 40(40) 1-2 2001年 査読有り
-
JAPANESE JOURNAL OF APPLIED PHYSICS PART 1-REGULAR PAPERS BRIEF COMMUNICATIONS & REVIEW PAPERS 39(6A) 3371-3377 2000年6月
-
PHYSICA C 317 142-148 1999年5月
-
J.J.Appl.Phys 38 698-708 1999年
-
1998 Proc.SPIE 3481 407-418 1998年
-
1998 Proc. SPIE 3481 407 1998年
-
ISTEC Journal 11(1) 76-78 1998年
-
ISTECジャーナル 11(1) 65-67 1998年
-
JAPANESE JOURNAL OF APPLIED PHYSICS PART 1-REGULAR PAPERS SHORT NOTES & REVIEW PAPERS 36(8) 5086-5090 1997年8月
-
IEEE TRANSACTIONS ON APPLIED SUPERCONDUCTIVITY 7(2) 2522-2525 1997年6月
書籍等出版物
1-
Ohmsha and Prentice Hall 1987年
講演・口頭発表等
82-
ナノテク2010 2010年2月17日 文部科学省
-
セミコン・ジャパン2009 2009年12月2日 SEMI
-
第10回MRS-J山口支部 支部発表会 2009年11月28日 MRS-J山口支部
-
第10回MRS-J山口支部 支部発表会 2009年11月28日 MRS-J山口支部
-
2009年度第50回真空に関する連合講演会 2009年11月4日 日本真空協会
-
22nd International Symposium on Superconductivity 2009年11月2日 財団法人国際超電導産業技術研究センター
-
真空展2009 2009年9月16日 日本真空工業会
-
9th International Conference on Materials and Mechanisms of Superconductivity 2009年9月7日 日本応用物理学会
-
2009年度金属鉄鋼中四国支部講演会 2009年8月6日 金属鉄鋼中四国支部
-
2009年度応用物理学会中国四国支部学術講演会 2009年8月1日 応用物理学会中国四国支部
-
12th International Superconductive Electronics Conference 2009年6月16日 低温工学・超電導学会
-
第22回プラズマ材料科学シンポジウム 2009年6月15日 日本学術振興会第153委員会
-
第80回2009年度春季低温工学・超電導学会 2009年5月13日 低温工学・超電導学会
-
2009年中国経済産業局「中国地域におけるデジタル素材開発ネットワーク拠点形成可能性調査」 2009年3月
-
2009年テクニカルショウヨコハマ2009 資料集 2009年2月
-
クラスタージャパン2008 2008年12月
-
第9回2008年MRS-J山口支部大会講演概要集 2008年11月
-
2008年秋季低温工学・超電導学会講演概要集 2008年11月
-
第30回真空展2008 VACUUM2008 2008年9月
-
2008年第5回JST/CIC東京「新技術説明会」資料集 2008年7月
担当経験のある科目(授業)
20所属学協会
2その他
8-
1)高性能・高機能な多層薄膜作製装置開発に関する研究<br> 平成17年度採択の経済産業省地域新生コンソーシアム「有機EL電極・保護膜形成用新型低温スパッタ装置の開発(研究代表者諸橋信一)」で製作したボックス回転型多元対向スパッタ装置の更なる高性能化を目指した研究開発を行っている。<br> 有機ELディスプレイでは、熱的ダメージに非常にデリケートな有機薄膜やプラスティック基板にダメージを与えることなく,その上に無機薄膜を均一に堆積する薄膜作製技術の開発が求められている。また、厚さが1 nmのバリアの電子のトンネル効果現象を利用する超伝導トンネル接合や強磁性トンネル接合においては、nmレベルの接合界面制御が求められている。ボックス回転型低温多元対向スパッタ装置は、これらのナノテク電子デバイス作製用として最適な装置である。<br> 今年度は、装置性能実証とその性能の広報につとめ、4回の展示発表(VACUUM2008,クラスタージャパン2008,2008年第5回JST/CIC東京「新技術説明会」,テクニカルショウヨコハマ2009)を行った。装置開発のために装置メーカーと共同研究契約を結び開発の検討を行った。また、より高機能化をはかるために、2件の特許出願を行った。前年に国内出願した2件はJSTから纏めて1件の国際出願をした。
-
1)高性能・高機能な多層薄膜作製装置開発に関する研究<br> 平成17年度採択の経済産業省地域新生コンソーシアム「有機EL電極・保護膜形成用新型低温スパッタ装置の開発(研究代表者諸橋信一)」で製作したボックス回転型多元対向スパッタ装置の更なる高性能化を目指した研究開発を行っている。<br> 有機ELディスプレイでは、熱的ダメージに非常にデリケートな有機薄膜やプラスティック基板にダメージを与えることなく,その上に無機薄膜を均一に堆積する薄膜作製技術の開発が求められている。また、厚さが1 nmのバリアの電子のトンネル効果現象を利用する超伝導トンネル接合や強磁性トンネル接合においては、nmレベルの接合界面制御が求められている。ボックス回転型低温多元対向スパッタ装置は、これらのナノテク電子デバイス作製用として最適な装置である。<br> 今年度は、装置性能実証とその性能の広報につとめ、2回の東京ビックサイトでの展示発表(クラスタージャパン2007およびナノテク・新機能性材料展)を行った。装置開発のために装置メーカーと共同研究契約を結び開発の検討を行った。また、より高機能化をはかるために、2件の特許出願を行った。これら2件はJSTから外国出願をすることが決定した。
-
1)高性能・高機能な多層薄膜作製装置開発に関する研究については,平成17年度に採択された経済産業省地域新生コンソーシアム「有機EL電極・保護膜形成用新型低温スパッタ装置の開発(研究代表者諸橋信一)」を行っている。有機ELディスプレイは,より軽量化,薄型化を目指す表示ディスプレイの中で本命技術として期待されているが,熱的ダメージに非常にデリケートな有機薄膜やプラスティック基板にダメージを与えることなく,その上に無機薄膜を均一に堆積する薄膜作製技術の開発が求められている。平成17年度,技術シーズ:特願2002-207263(本研究開発代表者山口大学諸橋信一考案)を基に作製した新型低温スパッタ装置に,平成18年度グローブボックス付試料交換室を接続,また,実験の進捗にあわせ各種の改造を加え,有機EL素子作製用にグローブボックス付き試料交換室+酸化室+6元スパッタ製膜室から構成される新型低温スパッタ装置を開発した。得られた成果は次の通りである。<br>1)装置性能として<br>(a)マグネトロンの高機能な配置によるマルチターゲット化で高プラズマ密度化を実現<br>(b)従来型対向ターゲットスパッタに比べて,高プラズマ密度化により同じ堆積速度を得るのに小さな印加電力でスパッタできより低い温度(基板温度~50度以下)での堆積(低温スパッタ)を実現<br>(c)マルチターゲット化で,カソード容積・ランニングコストが従来型対向ターゲットスパッタの約1/2以下となり,コンパクト化・省エネ化を実現<br>2)装置を用いた薄膜及び有機EL素子の作製において<br>(a)表面平坦性の優れた高導電性のITO薄膜が作製<br>(b)新型低温スパッタ装置で作製したITO薄膜並びにAl薄膜を電極とする有機EL素子は発光<br>(c)新型低温スパッタ装置で作製したITO薄膜を電極とする有機EL素子は,市販ITOを電極とする素子よりも電流効率及び電力効率の優れた性能を実現<br>
-
1)高性能・高機能な多層薄膜作製装置開発に関する研究については,平成17年度に経済産業省地域新生コンソーシアム「有機EL電極・保護膜形成用新型低温スパッタ装置の開発(研究代表者諸橋信一)」に採択され,新型低温スパッタ装置の開発を行っている。有機ELディスプレイは,より軽量化,薄型化を目指す表示ディスプレイの中で本命技術として期待されているが,熱的ダメージに非常にデリケートな有機薄膜やプラスティック基板にダメージを与えることなく,その上に無機薄膜を均一に堆積する薄膜作製技術の開発が求められている。平成17年度は,技術シーズ:特願2002-207263(本研究開発代表者山口大学諸橋信一考案)を基に新型低温スパッタ装置を製作した。装置の特徴は次の通りである。<br>1)装置性能として<br>(a)マグネトロンの高機能な配置によるマルチターゲット化で高プラズマ密度化を実現<br>(b)従来型対向ターゲットスパッタに比べて,高プラズマ密度化により同じ堆積速度を得るのに小さな印加電力でスパッタできより低い温度(基板温度&#12316;50度以下)での堆積(低温スパッタ)を実現<br>(c)マルチターゲット化で,カソード容積・ランニングコストが従来型対向ターゲットスパッタの約1/2以下となり,コンパクト化・省エネ化を実現
-
1.超伝導トンネル接合の高機能化と検出器動作:リーク電流の原因を特定し,その原因をなくすための陽極酸化プロセスを新規に開発し,接合作製を行った。その結果,作製した接合のJsg値は0.5 pA/ミクロンm2が得られ、目標とした数値,すなわち検出器動作に最低限必要な値 (40 pA/シm2)よりも2桁小さいJsg値を持つ高品質な接合を作製することができた。作製した接合に5.9 KeVのX線を照射して接合からのX線パルスの測定に成功し,検出器動作をすることを確認できた。<br>2.多層薄膜作製及びトンネルバリア形成の新規開発:電子ビーム励起プラズマ支援4元スパッタ装置を作製・立ち上げを行った。ニオブ及びアルミ薄膜作製に電子ビーム励起プラズマをマグネトロンスパッタにアシストすることで最大30%堆積速度が向上した。
-
1)高性能・高機能な多層薄膜作製装置開発に関する研究<br>電子ビーム励起プラズマ発生装置(EBEP)は熱陰極アーク放電で発生させたArガスプラズマから,イオン化に最適なエネルギーの揃った電子ビーム(~100 eV )を真空チャンバー空間に照射して,高密度電子ビーム励起プラズマを発生するという特徴をもつ。この装置に4元スパッタガン導入する。In-situで,ダメージフリー・高速堆積・ナノメートルオーダーの界面制御・ピンホールのない表面改質ができる、多層構造薄膜作製装置の完成を目指す。<br>2)超伝導トンネル接合デバイス作製技術に関する研究<br>高機能・高感度テラヘルツ光検出用超伝導トンネル接合検出器の実現のためには,ショットノイズの低減が重要となる。この低減のために,a)接合構造も含めた接合作製プロセス改善によるサブギャップリーク電流密度の低減,b) 接合の微小面積化,が最重要課題となる。本研究開発では,これらの課題について検討を行なって,高品質なNb接合の作製およびテラヘルツ光領域の検出器動作を目指す。
-
1)高性能・高機能な多層薄膜作製装置開発に関する研究<br>電子ビーム励起プラズマ発生装置(EBEP)は熱陰極アーク放電で発生させたArガスプラズマから,イオン化に最適なエネルギーの揃った電子ビーム(~100 eV )を真空チャンバー空間に照射して,高密度電子ビーム励起プラズマを発生するという特徴をもつ。この装置に4元スパッタガン導入する。In-situで,ダメージフリー・高速堆積・ナノメートルオーダーの界面制御・ピンホールのない表面改質ができる、多層構造薄膜作製装置の完成を目指す。<br>2)超伝導トンネル接合デバイス作製技術に関する研究<br>高機能・高感度テラヘルツ光検出用超伝導トンネル接合検出器の実現のためには,ショットノイズの低減が重要となる。この低減のために,a)接合構造も含めた接合作製プロセス改善によるサブギャップリーク電流密度の低減,b) 接合の微小面積化,が最重要課題となる。本研究開発では,これらの課題について検討を行なって,高品質なNb接合の作製およびテラヘルツ光領域の検出器動作を目指す。<br>
-
トンネル接合デバイス実現のため,a)到達真空度が10-9 Pa台の超高真空電子ビーム蒸着法,高密度・高効率のプラズマ発生が可能な電子ビーム励起プラズマ(EBEP)を用いた製膜法,および高密度プラズマ・プラズマフリーを特徴とする対向ターゲット式スパッタ,による多層薄膜構造,および接合構造の作製,b)フロン系ガスを用いる反応性イオンエッチング(RIE),EBEPを用いたイオンビームエッチングによる微細加工プロセス,c)電子ビーム露光法,および集束イオンビーム法によるナノスケール微細加工接合作製プロセス,の研究を行なっている。