論文

2015年3月

幽門腺型胆嚢腺腫・腺腫内癌の画像と病理

胆道
  • 野田 裕
  • 小林 剛
  • 伊藤 啓
  • 洞口 淳
  • 岩下 祐司
  • 越田 真介
  • 菅野 良秀
  • 小川 貴央
  • 枡 かおり
  • 路川 陽介
  • 澤井 高志
  • 宇月 美和
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29
1
開始ページ
74
終了ページ
84
記述言語
英語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
日本胆道学会

胆嚢の幽門腺型腺腫・腺腫内癌手術例13例につき術前画像および病理組織像を比較検討した。病理組織像を見直し、病変内に高異型度の部分がみられるものを高異型度(H)群、みられないものを低異型度(L)群とした。EUSでは有茎性ポリープとして描出され、表面が結節状〜平滑(H群6/7例、L群2/3例)、内部エコーパターンが実質様(H群7/7例、L群1/3例)、小嚢胞(H群5/7例、L群2/3例)がみられた。CTではポリープに一致して造影効果がみられた(H群6/6例、L群3/3群)。MRI拡散強調画像では高信号は認められず(H群0/4例、L群0/2群)、ADC値に有意差を認めなかった(H群2.87±0.39×10^-3mm2/s、L群2.94±0.028×10^-3mm2/s)(p=0.75)。いずれの画像でもH群とL群とに有意な差異は認められず、術前画像で両群を鑑別することは困難と考えられた。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0914-0077

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