MISC

2015年6月

FASB 公開草案「長期資産の減損または処分に関する会計および処分活動に関連する債務に関する会計」の内容および外部者の評価

經濟學研究
  • 久保 淳司

65
1
開始ページ
184
終了ページ
199
記述言語
日本語
掲載種別
速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
出版者・発行元
北海道大学大学院経済学研究科

本稿では,SFAS146「撤退活動または処分活動に関係する支出に関する会計」の審議過程の理解を目的に,その公開草案である「長期資産の減損または処分に関する会計および処分活動に関連する債務に関する会計」および同公開草案に対するコメントレターの回答と円卓討論における議論の内容を検討した。検討の結果,以下の3つの事実を指摘した。第1に,SFAS146(SFAS143型の会計処理)が測定面をもっぱらSFAC7に依拠するのは,FASBの「理念」の下で決定されたことである。第2に,SFAS146(SFAS143型の会計処理)が「選択可能な状況下で企業が新たな約束を締結すること」を負債認識の基礎概念として採ることもFASB独特の「理念」の顕現と捉えられることである。第3に,SFAS143型の会計処理が伝統的な保守主義の観点からは説明できない会計処理であることもFASBの「理念」に基づくことである。これらFASBの「理念」は,外部者とは

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005619634
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00070036
URL
http://hdl.handle.net/2115/59494
ID情報
  • ISSN : 0451-6265
  • CiNii Articles ID : 120005619634
  • CiNii Books ID : AN00070036

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