2016年10月 - 2019年3月
高審美性被膜を有する2元系Ti合金の創製と酸化被膜形成機構の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では,Ti‐xNb合金(x=1-32 mol%)の空気中1273K,3.6 ksの高温酸化を調べ,TiへのNb添加がその高酸化挙動とその酸化物ミクロ組織に及ぼす影響を検討した。ボイド層を持つ酸化物層が1mol%Nbから10mol%NbまでTi‐xNb基板上に形成され,Ti‐13Nb以降では酸化物層の緻密化が確認された。これはルチル型TiO2からTiO2とTiNb2O7への相分離と対応しており,緻密な酸化物層の形成がTiO2からTiNb2O7への相分離に起因することを示している。各Ti‐xNb合金の酸化物成長速度の結果は,Ti中のNb拡散がち密な酸化物層形成の律速過程であることを示唆した。
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- 課題番号 : 16K06777
- 体系的課題番号 : JP16K06777