論文

2017年6月

東北大学病院歯科インプラントセンター開設1年間の臨床統計

東北大学歯学雑誌
  • 田中 謙光
  • 大竹 義雄
  • 山内 健介
  • 小山 重人
  • 飯久保 正弘
  • 依田 信裕
  • 林 英成
  • 川嶋 順子
  • 佐藤 かおり
  • 五十嵐 薫
  • 高橋 哲
  • 佐々木 啓一
  • 全て表示

35/36
2/1
開始ページ
39
終了ページ
45
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
東北大学歯学会

近年のインプラント治療患者数は増加傾向にあり、安全で専門性の高いインプラント医療へのニーズは高まっている。これより2013年4月、東北大学病院にインプラント治療に関わる複数の専門分野を集約する体制で歯科インプラントセンターが開設された。今回われわれは2013年4月1日から2014年3月31日まで開設1年間の歯科インプラントセンターで行ったインプラント処置の臨床統計を報告する。2014年4月1日から2014年3月31日にかけて当センターでインプラント前処置の骨増生術を含んだインプラント処置行った症例、患者数、処置本数、埋入部位、併用した麻酔方法、骨増生症例数、保険インプラント数さらに最終補綴装置について調査した。調査した1年間でのインプラント処置総症例数は、168症例であった。平均年齢53.9歳±3.5で60歳代が最も多かった。インプラント体の総埋入本数は合計277本であった。埋入部位としては下顎臼歯部が142本であった。併用した麻酔法に関しては局所麻酔下処置が118症例238本であった。骨増生術を施行した38症例であった。広範囲顎骨支持型補綴装置は5症例16本行った。最終補綴装置を装着した74症例に対し、固定性上部構造は62症例で、オーバーデンチャータイプは、14症例であった。歯科インプラントセンターの開設はインプラント治療の増加をもたらしたが、長期的治療を必要とするインプラント治療において安全で予知性の高い治療を確実に行うためにも、よりいっそうの関連各科との連係を深め治療カンファレンスを充実したものにする必要がある。(著者抄録)

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201802253064580454
ID情報
  • ISSN : 0287-3915
  • 医中誌Web ID : S522340006
  • J-Global ID : 201802253064580454

エクスポート
BibTeX RIS