共同研究・競争的資金等の研究課題

1999年 - 2000年

FK506結合蛋白質による新しい細胞外カルシウム流入制御機構

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(B))  基盤研究(B)

課題番号
11480246
体系的課題番号
JP11480246
担当区分
連携研究者
配分額
(総額)
15,600,000円
(直接経費)
15,600,000円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

FK506結合蛋白質(FKBP)とカルシニューリン(ホスファターゼ2B)によって、神経細胞ならびに筋肉細胞への細胞外Ca2+イオン流入が制御される機構を解明するとともに、病態モデルにおける細胞外カルシウム流入制御とカルシニューリンならびにFK506結合蛋白質の役割について検索を進めた。培養細胞ならびに膀胱肥大モデルラットを使い、以下のように研究を進め多大の成果を得ることができた。1)海馬神経細胞を初代培養し、グルタミン酸ならびにNMDAによる興奮性神経細胞死が誘導される系を確立した。2)この興奮性神経細胞死はカルシニューリン抑制剤であるFK506やシクロスポリンAで抑制されるがラパマイシンでは抑制されない事を示した。3)興奮性神経細胞死はNMDA受容体を介するCa2+イオンの細胞内流入が重要であり細胞死誘導に先立ち細胞内CaNが細胞内で活性化されている事を直接証明する事に成功した。ラット膀胱の肥大モデルでは1)膀胱肥大形成過程で膀胱壁の平滑筋内のアクチン、ミオシンが増加し、同時にカルシニューリンの発現が増加する事が明らかになった。3)カルシニューリン抑制剤であるFK506(タクロリムス)は膀胱肥大を強く抑制した。4)肥大した膀胱平滑筋を初代培養しIn vitorでの細胞内へのカルシウム流入を測定したところ、その流入量が増強していた。5)このカルシウム流入はATPにより刺激され...

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/11480246.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11480246
ID情報
  • 課題番号 : 11480246
  • 体系的課題番号 : JP11480246