共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

城郭築石構造物の災害レジリエンス向上のための力学的安定性の定量的評価手法の提案

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K05030
体系的課題番号
JP20K05030
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究は、城郭の築石構造物の変状観測のための遠隔モニタリングシステムの開発・運用と,個別要素法に基づく石垣モデルの数値シミュレーションにより,
これらの構造物の静的・動的安定性に関するメカニズムを明らかにすることを目的としている。
2021年度の計画は、①熊本城石垣の変状モニタリングシステムの設置・運用、②丸亀城石垣への変状モニタリングシステムの設置・運用を行うこととしていた。
①については、熊本城において、長崎大学の杉本と石塚が開発してきた変状モニタリングシステムを,熊本城の地震で崩壊に至らないものの大きな変状が生じた石垣に設置し、不安定石垣石の動態観測を行うとともに,独立した電源や良好な通信環境の確保など,現地におけるシステムの安定運用に関する評価を行い,適切なシステム設計やセンサ配置方法も検討することを目的としている。センサ設置箇所は,管理する熊本城調査研究センターとの協議により決めるが,平左衛門丸(宇土櫓台)の石垣,もしくは加藤神社脇の石垣を予定する。
②については、老朽化により大きな変状が生じた中で豪雨による崩壊を起こした丸亀城の石垣に①のモニタリングシステムを設置し、同様に不安定石垣石の動態観測を行うを目的としている。センサ設置箇所は,管理する丸亀市教育委員会文化財保護室との協議により決めるが,丸亀城三の丸および帯曲輪の石垣を予定する。
以上、2点について2021年度実施することで、次年度以降の研究計画遂行につなげるものである。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K05030
ID情報
  • 課題番号 : 20K05030
  • 体系的課題番号 : JP20K05030

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