MISC

2006年

温室用基礎としての斜杭の有用性に関する研究 -杭長および地盤状態の違いが引き抜き特性に及ぼす影響について-

大阪府立大学大学院生命環境科学研究科学術報告
  • 木全 卓
  • ,
  • 工藤 庸介
  • ,
  • 桑原 孝雄
  • ,
  • 山形 俊彦
  • ,
  • 北島 弘伸
  • ,
  • 望月 政和

58
開始ページ
1
終了ページ
5
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
大阪府立大学

一般に,園芸用などに用いられる温室は比較的軽量な構造物であり,基礎部分には自重による押し込み荷重よりも風などによる引き抜きや水平方向への荷重が卓越する。このような場合,斜杭を用いた基礎方式に大きな効果が期待できる。そのため,著者らは室内模型実験を行って斜杭を用いた基礎の力学的特性を検討してきたが,これまでの研究で,斜杭は直杭よりも遥かに大きな引き抜き抵抗を有することや,提案している斜杭基礎が通常用いられるフーチングタイプの基礎を上回る引き抜き・水平抵抗力を有することなど,温室用基礎として非常に有用であることが確認できている。よって今回は,これまでの研究で残された課題として,杭長および地盤状態の違いが斜杭基礎の引き抜き特性に及ぼす影響について模型実験を行って検討した。その結果,斜杭においては杭長を大きくする割合以上に引き抜き抵抗力が増大(概ね杭長の 2乗に比例)することがわかった。また,引き抜き抵抗力については斜杭基礎のタイプによらずほぼ地盤の支持力強度に比例することもわかった。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006401315
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12253927
URL
http://www.bioenv.osakafu-u.ac.jp/bulletin/v58/v58p01.pdf
URL
http://hdl.handle.net/10466/3548
ID情報
  • ISSN : 1881-6789
  • CiNii Articles ID : 110006401315
  • CiNii Books ID : AA12253927

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