MISC

2018年3月

メディア教育による態度への効果:時間知覚・ステレオタイプ・自尊感情

日本教育メディア学会研究会論集
  • 和田正人

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本研究は,教員養成大学の情報教育を専攻する2年生30名が,3種類のメディア教育の学習を行うことでの,態度への効果を明らかにしたものである。自分のメディア史デジタルストーリーテリング制作を制作した。学生のジンバルド (2008)の過去否定型と現在宿命論型の時間態度を学習前後で測定した結果,制作中のメディア接触時間が多い学生と少ない学生の差は有意ではなく,制作中の学習内容を知る必要があった。日本と韓国のメディア作品のリプレゼンテーションの類似点を分析する学習では,類似点を分析した学生は相違点を分析した学生に比べて,韓国への潜在的ステレオタイプは学習後に減少していた。360°ストーリーテリングの作品を制作する学習では,自撮りの学生とそうではない学生の自尊感情及び身体的魅力の比較では差が有意ではなかった。自分をより被写体として多く撮影する必要が議論された。これらの結果より,メディア教育において,制作の過程での細かい

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