2002年12月
オスミウム錯体を用いるポリマー修飾グルコースセンサーの試作とその電気化学的特性評価
分析化学 = Japan analyst
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- 巻
- 51
- 号
- 12
- 開始ページ
- 1165
- 終了ページ
- 1170
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本分析化学会
オスミウム錯体のメディエーター機能を低下させることなくポリマーに担持させることを目的として, ピロール又はビニル基を有する錯体4種類を合成した. 合成したオスミウム錯体にはいずれも良好な触媒効果が観察された. このオスミウム錯体を, 1-ピロールプロピオン酸とピロールを用いてグルコースオキシダーゼとともに白金電極表面に修飾し, グルコース測定用センサーを試作した. 電解重合条件の検討, センサーの触媒応答, 溶存酸素の影響, 測定可能なグルコースの濃度範囲, センサー寿命などについて検討した. その結果, メディエーターとしてOs(bpy)<sub>2</sub>(py(4)-bpy)]<sup>2+/3+</sup>を用いた場合, オスミウム錯体 : 1-ピロールプロピオン酸 : ピロールの重合仕込みモル比が1 : 20 : 5のときに最大応答電流値が得られた. 最適条件を用いてグルコース測定を行ったところ典型的なミカエリス-メンテン型の応答が得られ, 0.9~100mmol dm<sup>-3</sup>の濃度範囲でグルコース定量が可能であった. センサー寿命については, 4日間は電流値の減少がみられたが, その後, 9日間は安定して使用可能であった.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0525-1931
- CiNii Articles ID : 110002905031
- identifiers.cinii_nr_id : 1000080335786
- Web of Science ID : WOS:000179877300008