基本情報

所属
国立極地研究所 国立極地研究所 研究教育系地圏研究グループ 教授
総合研究大学院大学(総研大) 複合科学研究科 極域科学専攻 教授
九州大学 大学院比較社会文化学府 客員教授
学位
Doctor of Science(Kobe University)

J-GLOBAL ID
200901019659127017
researchmap会員ID
1000253764

外部リンク

研究課題と活動状況: (1)ゴンドワナ分裂過程と大陸分裂機構の解明:南極海、特に南インド洋を中心に、観測船や航空機による地磁気異常、重力異常や地形等の観測を行い、南極大陸を中心とした大陸の断片化の過程を明らかにし、プリュームの関与との関連等の大陸分裂機構の解明を目指す。(2)南極からみた超大陸の形成に関する地球物理学的研究:航空機等による地磁気異常、重力異常や地形等から、南極大陸氷床下の地質構造を推定し、大陸の形成過程を明らかにする。(3)南極プレートの進化に関する研究:南極プレートの境界である、現在の海嶺系のダイナミクスを地球物理学的手法で明らかにする。また、海洋底リソスフェアの進化を、主に電磁気学的手法を用いて明らかにする。

学歴

  4

論文

  105

MISC

  93

書籍等出版物

  16

講演・口頭発表等

  30

共同研究・競争的資金等の研究課題

  25

社会貢献活動

  4

その他

  1
  • 南インド洋海域、西エンダビー海盆の重力・地磁気異常および海底地形データから、これまでと異なる新たな海底拡大過程史を推定した。この西エンダビー海盆の海洋底拡大モデルに基づき、初期分裂に係わる諸現象および大陸-海洋境界等の検証を行った。その結果、グンネラス海嶺の東と西で、初期ゴンドワナ分裂時の海洋底拡大方向が違っており、グンネラス海嶺の東では、複雑な初期分裂過程があった事が推定された。また、グンエネス海嶺の東の分裂過程から、コンラッドライズの海山の一部が、初期分裂時のプルーム活動に関係する構造物である可能性があることがわかった。このプルーム活動により、この海域でも大陸伸張域が存在する可能性が示された。また、2006年1月に行われた日独共同地球物理航空機観測では、南極昭和基地周辺の広域な面的な氷床レーダー、地磁気および重力の調査を行った。現在データ解析を行っており、大陸分裂および形成過程に関しての研究が一層進展することが期待される。また、昭和基地沖での電磁気学的手法を用いた観測も行い、現在構造解析を行っている。南極プレートの進化に関する研究としては、現在活動している中央海嶺の中でも、水深が浅く特異な海嶺である、オーストラリアー南極不連続帯の共同観測を行った。その結果、オーストラリアー南極不連続帯の、マグマが枯渇した海嶺特有の地形等が明らかになり、それらのテクトニックな解釈を行った。今後も南極プレートの境界である海嶺系の調査が計画されており、研究の進展が見込まれる。 極域観測歴等(1)白嶺丸によるTH83航海(ウイルクスランド沖)参加 (1983-1984)、第30次南極地域観測隊員(夏隊) (1988-1989)、英国南極局観測船ジェームスクラークロス号によるJR-09航海(スコチア海)参加 (1994-1995)、第37次南極地域観測隊員(越冬隊) (1995-1997)、第47次南極地域観測隊員(夏隊) (2005-2006)(2)ロシア観測船ロガチェフによる北極海クニポビッチ海嶺調査Knipovich-2000航海参加 (2000)(3)ODP(国際深海掘削計画)第143次航海参加(Logging Scientist) (1992)、白鳳丸KH-07-4 Leg3(主席研究員)(2008)、白鳳丸KH-09-5 Leg3参加(2009-2010)、白鳳丸KH-10-7 (主席研究員)(2010-2011)