基本情報

所属
国立極地研究所 国立極地研究所 北極観測センター 特任教授
総合研究大学院大学 監事
学位
理学修士(名古屋大学)
理学博士
理学博士

J-GLOBAL ID
200901020394501327

外部リンク

研究課題と活動状況: 1)極域の氷床は,地球規模の気候や環境の変化の優れた記録媒体である.氷床を掘削して得られたアイスコアを用いて,過去の機構及び環境の変化の研究,特に,ドームふじ氷床深層コアの共同研究を推進している。2)氷床コアの酸素同位体組成が示す気温、陸域環境を指標する固体微粒子、海洋生物生産の指標となるメタスルホン酸等から,氷期サイクルにおける気候と陸域及び海洋環境変化との関連を研究している。3)富士山の永久凍土の1970年代と現在の変化及び温暖化との関係の研究を行っている。極域観測歴: 南極域:第18次観測隊(越冬、みずほ基地、1976-1978)、第25次観測隊(越冬、みずほ基地、1983-1985)、英国南極観測隊(交換科学者、1981)、第32次観測隊(観測副隊長兼越冬隊長、昭和基地、1990-1992)、第37次観測隊(観測隊長兼越冬隊長、ドームふじ基地、1995-1997)

北極域: グリーンランド氷床掘削(1989、1992、2000)、スバールバル氷河調査(1986、1987、1993、1994、1998)、シベリア広域積雪調査(1999、2000、2001)、アルタイ山脈氷河調査(2000、2001)産学共同研究: 1988年以降、氷床深層コア掘削機の開発を進めた。極地研の気水圏専門委員会に設置されたドーム計画作業委員会に氷床深層掘削機開発小委員会を設け、国内実験(極地研などの低温室での切削実験、立川や宮崎の連携企業の敷地での掘削実験、北海道陸別町での掘削総合実験など)や国外実験(南極、グリーンランドでの総合掘削実験)を通じて開発を行った。開発したドリルは、第一期ドーム計画での2503m深までの掘削(1995-1996)、第二期ドーム計画での3035m深までの掘削(2003/4-2006/7)に使用された。

受賞

  11

論文

  184

MISC

  99

書籍等出版物

  33

講演・口頭発表等

  163

社会貢献活動

  21

その他

  1
  • 南極氷床深層コアを用いた研究は、規模の大きな学際的な共同研究として進められている。この中で、乾燥地域や火山活動を起源とする固体微粒子、海洋藻類起源のメタンスルホン酸の量比変動に関する地球科学的な研究を進めた。固体微粒子のフラックスの変化は、海面変動に伴う露出大陸棚面積の変化と大気輸送力の変化に起因すると考えに基づき、過去の風速を復元することができた。また、海洋藻類起源のメタンスルホン酸の濃度変化と気温を指標する酸素同位体組成の変化から、氷期サイクルにおける海洋循環に関する新たな知見を得た。これらの結果については、共同研究の成果として論文をとりまとめている。今後は、10万年周期問題など氷期スケールの気候変動のメカニズム全貌解明に向け、その研究環境づくりなどに尽力したい。