2019年8月
前期高齢者における正常体重肥満とメタボリックシンドロームリスクの関連
日本地域看護学会誌
- ,
- 巻
- 22
- 号
- 2
- 開始ページ
- 50
- 終了ページ
- 58
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- (一社)日本地域看護学会
目的:前期高齢者の正常体重肥満とメタボリックシンドロームリスクの関連を明らかにする。方法:前期高齢者の男性197人、女性203人に身体組成、BMIを測定し、生活習慣、メタボリックシンドロームリスクを調査した。骨格筋指数(Skeletal Muscle Index;SMI)を男性7.0kg/m2、女性5.7kg/m2以下、体脂肪率を男性25%、女性30%以上で2群にし、正常体重肥満者と正常体重非肥満者の比較をχ2検定、t検定、Mann-Whitney U検定にて行った。結果:正常BMI群のうち、正常体重肥満群は男性56人(38.9%)、女性84人(58.3%)、サルコペニア肥満群は男性27人(18.8%)、女性32人(22.2%)であった。正常体重肥満群の男性は低SMI群(23.9%対48.2%、p=0.004)、女性は身体活動量が10Mets・時未満群(7.0%対21.0%、p=0.030)の割合が高く、メタボリックシンドロームリスク数の平均(SD)は、男性は(0.9(0.8)個対1.4(1.0)個、p=0.007)、女性は(0.3(0.5)個対0.8(0.8)個、p<0.001)と多かった。考察:男女ともに前期高齢者の正常体重肥満者にサルコペニア肥満が分布し、メタボリックシンドロームリスクと関連しており、正常体重群では身体組成を評価した保健指導が必要であることが示唆された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1346-9657
- eISSN : 2432-0803
- 医中誌Web ID : 2019396993