2014年4月 - 2017年3月
無機硫黄化合物の酵素化学の確立とその応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、硫黄を好んで食べる硫黄酸化細菌の「硫黄を消化(代謝)する酵素」を研究することで、その細菌が硫黄を代謝する仕組みを解明する。この理解は「無機硫黄化合物の酵素化学」という硫黄の化学として新たな研究分野を開拓することにつながる。これにより得られる知見は、石油の脱硫に伴い生じた大量の脱硫硫黄の生物的処理への応用が期待できる。我々は既に複数の硫黄酸化細菌から新規な硫黄代謝酵素を発見した。この内、テトラチオン酸ハイドロラーゼは酸性の硫黄酸化微生物にだけ確認されたユニークな酵素であり、この遺伝子の同定・組換え発現・結晶化に成功した。X線結晶構造解析により、その新規な反応メカニズムの一部を解明した。
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- 課題番号 : 26450482
- 体系的課題番号 : JP26450482