2016年4月 - 2019年3月
集落排水汚泥と汚泥再利用過程における生活排水由来医薬品の存在実態と対策手法の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 16H04998
- 体系的課題番号
- JP16H04998
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
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- (総額)
- 13,130,000円
- (直接経費)
- 10,100,000円
- (間接経費)
- 3,030,000円
本研究では,実稼働中の農業集落排水施設における汚泥中の医薬品濃度の実態と,その汚泥を農地還元した場合の,農作物への医薬品の移行量を低める方策を主に検討した.農地還元前の汚泥の医薬品濃度を下げるためには,集落排水施設の汚泥貯留槽での滞留時間を長くし,曝気を行い,医薬品の微生物分解を促進することが重要である.乾燥,コンポスト過程では,処理時間を長く,温度を高く保つことで分解が促進できる.また,有機物含有量が多い農地土壌ほど吸着・分解能力は髙く,根菜類より葉菜類の方が,作物可食部への医薬品移行量は小さくなる.これらに留意することで,農作物への医薬品の移行量を低減することが可能と考えられる.
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 16H04998
- 体系的課題番号 : JP16H04998