2017年6月 - 2020年3月
廃棄ナノマテリアルの生体影響と安全性評価に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
多層カンボンナノチューブ(MWCNTs)とフラーレンに放射線・紫外線照射による劣化処理をおこない、物性と毒性の変化を観察した。放射線・紫外線照射によりMWCNTs、フラーレンともに大きな構造変化は生じなかった。しかし格子欠陥やチューブ間距離などの変化が示唆された。哺乳動物細胞に対する細胞毒性や遺伝毒性は変化した。毒性の増加・減少ともにみられた。この分子メカニズムは未解明であるので、今後の研究がまたれる。将来的にはナノ材料の遺伝毒性がもっとも低くなるような処理を特定することによって、各ナノマテリアルの適切な廃棄処理方法を提案できると考える。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K18960
- 体系的課題番号 : JP17K18960