共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年4月 - 2015年3月

ライブセルイメージングによる遅延性小核誘導機構の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

課題番号
24310047
体系的課題番号
JP24310047
配分額
(総額)
17,420,000円
(直接経費)
13,400,000円
(間接経費)
4,020,000円

小核誘導は遺伝毒性試験の1つである。我々はライブセルイメージングによって、変異原処理後の哺乳類細胞に誘導される小核は、最初の分裂時のみならず、正常分裂した後2回目・3回目の分裂時にも誘導されることを発見した。これを遅延性小核誘導と呼ぶ。X線、UV、コルヒチン、シスプラチン、メチルニトロソウレアなど作用の異なる小核誘導因子を用いると、DNA損傷を持つ核は,損傷量に依存して最初の分裂時に高頻度に小核を誘導した.分裂装置の阻害剤は,作用がより大きいと考えられる処理2回目の分裂で小核を誘導した.すなわち遅延性小核はDNAの複製障害よりも,核の分裂阻害によって生じることが示唆された.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-24310047
ID情報
  • 課題番号 : 24310047
  • 体系的課題番号 : JP24310047