2016年4月 - 2020年3月
高温超電導線材の機械的ひずみ効果の評価法とコイル化技術に関する基礎研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
イットリウム系高温超電導線材は,高磁場超電導コイルの開発を可能にする超電導線材として期待されている。しかし,機械的ひずみにより臨界電流値(超電導状態を維持できる最大電流値)が大幅に低下するため,超電導コイルを製作する際に余分な巻線張力や曲げひずみが印加されないように工夫が必要である。本研究は,3次元的に複雑な形状を有し,テープ形状の高温超電導線材に引張や曲げなど複合的なひずみが印加され,製作が難しいと予想されるヘリカルコイル(ドーナツ型の巻枠に超電導線をらせん状に巻くコイル)の開発に挑戦し,線材短尺試料試験,巻線機開発,コイル通電試験を通じて,臨界電流特性を劣化させないコイル製作技術を示した。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 16H04321
- 体系的課題番号 : JP16H04321