1999年7月15日
機能的MRIを用いた物体認識における背側視覚経路の役割の検討
映像情報メディア学会技術報告
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- 巻
- 23
- 号
- 44
- 開始ページ
- 19
- 終了ページ
- 24
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11485/itetr.23.44.0_19
- 出版者・発行元
- 一般社団法人映像情報メディア学会
機能的MRIを用いて非典型的な視点から物体認識を行う際に関与している脳内機構について検討した。受動的な観察課題を用いることにより、典型的な視点から物体を認識する時と比較して、非典型的視点から物体認識を行う際にいくつかの大脳領野が強く活動することが見られた。まず、紡錘状回と下側頭葉後部(BA19/37)が形状処理に関与していることが示された。そして、主に上頭頂小葉を中心とした頭頂葉後部(BA7)と運動前野が対象物の視空間的処理と感覚運動的知識の検索に関与していることが推測された。こうした結果は、非典型的視点からの認識において物体に対する行為を行うために必要な情報の利用を示唆するものである。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11485/itetr.23.44.0_19
- ISSN : 1342-6893
- CiNii Articles ID : 110003687079
- CiNii Books ID : AN1059086X