Research Projects

Apr, 2008 - Mar, 2012

暴利行為論を中心とした公序良俗論の総合的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究(B)

Grant type
Competitive

本研究は、不法行為における営業侵害の法発展、独占禁止法違反の法律行為の効力論等と比較しながら、暴利行為論の拡張・活用の可能性とその限界を検討するとともに、さらにその外延にある公序良俗規範の内実を明らかにし、公序良俗論の総合的検討を行うことを目的とする。本研究により、①不法行為法や競争法に関する議論とも整合的な形で、暴利行為の拡張・活用とその限界に関する解釈論が獲得され、また、暴利行為論とは区別されるべき無効規範が存在することが明らかとされるとともに、②立法論上も、一方にとって不利益な契約内容の規制に関して、諸法の整合性を保つ形で、適切な立法論が展開されることが期待される。