講演・口頭発表等

2015年3月8日

大学男子陸上長距離選手の骨密度に関する検討-DXA 法による測定を用いて-

日本スポーツリハビリテーション学会 第4回学術大会
  • 藤村直樹

記述言語
日本語
会議種別
ポスター発表
主催者
日本スポーツリハビリテーション学会
開催地
東京都町田市 法政大学

陸上競技の長距離選手の骨密度と骨塩量は一般対象者や短距離選手よりも低値を示す傾向があり、疲労骨折などの骨障害発症の一因とされている。しかしながら、大学陸上長距離選手の骨密度に関して調査、検討された報告は少ない。本研究では高頻度、高強度で練習を行っている大学男子陸上長距離選手の骨状態について、縦断的および横断的に検討しその傾向を探ることで、疲労骨折などの骨
関連障害のリスクの軽減の一助とすることを目的とした。また体格面、栄養面などと共に、競技力や月間走行距離の違いが骨密度の変化に及ぼす影響についても比較検討した。DXA 法によって大学男子陸上長距離選手の全身骨密度6 か月の期間を空けて測定した結果、対象者全体の傾向として骨密度は維持増加を示した。また、10000mPB上位群と下位群の比較において、上位群がより大きな骨密
度の増加率を示した背景には、BMI との関連性が示された。今後選手に対して骨障害のリスク管理を徹底していくために、リアルタイムな骨状態を把握し、各栄養摂取量を数値化したうえで、さらなる検討をしていく必要がある。