共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2021年3月

中国・中国人認識に関する日本・韓国・台湾の比較研究:メディア・社会言説の分析

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K02046
体系的課題番号
JP17K02046
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

本研究は、日本、韓国、台湾における中国・中国人認識の比較研究である。それぞれの国・地域における地政学的空間(世界)認識、他の周辺国への認識(イメージ・表象)との相関・影響関係、及びナショナル・アイデンティティの構築との関連で、中国認識の形成・変容、そしてその影響のあり方を解明することを目的としている。そのため、メディア・社会言説を分析し、またアンケート調査、質的インタビュー調査を通して、中国・中国人に関する認識の形成・浸透のメカニズムを明らかにし、共通点や差異を探る研究作業に取り組んでいる。これまで、関連の先行研究の整理及び分析を行いつつ、各種の世論調査結果などを収集し、時系列及び相関・影響関係を解明する作業を集中的に行った。また、2年目には、学術論文および世論調査の主題、内容、アプローチ、そしてキーワードへの分析を試みるメタ分析のアプローチを新たに加え、資料収集および分析作業を展開した。3年目には、これまで構築してきたメディア言説のデータセットを用いて、分析作業に取り組んだ。主に新聞メディアを中心に「中国・中国人に関わる記事や論評」を収集し、とりわけ、中国の「一帯一路」プロジェクトに関する事例を中心に、研究発表を行った。また、「新型コロナウィルス」のパンデミックの発生から拡散のケースを本研究の分析対象とし、データ収集、データセットの作成に新たに着手した。比較する国・地域のメディア報道やインターネット上の言説を集中的に収集し、研究設計の構築作業に取り組んだ。引き続き、ソウル、台北の研究協力者と協力し、アンケート調査(ウェブで実施予定)及びインタビュー調査のための調査設計について協議を行い、調査設計を構築した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K02046
ID情報
  • 課題番号 : 17K02046
  • 体系的課題番号 : JP17K02046