2018年4月 - 2023年3月
ASEAN現地企業への技術伝播と中所得国の経済成長に関する理論・実証研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、成長鈍化に直面しているASEAN(東南アジア諸国連合)諸国を対象とし、当該諸国が先進国経済に成長するための方策を提示することを主な目的としている。分析に際しては、研究代表者の西山が理論研究を、分担者のスクサバンが実証研究を主に担当する。また必要に応じて、藤森梓(大阪成蹊大学)と鎌田伊佐生(新潟県立大学)の2名にも協力を要請する予定である。
2018年度は、(1)ASEAN経済の実態把握、(2)実証分析で利用するための企業レベル・データおよびASEANの経済データ入手のための交渉、(3)異質性を導入した理論モデルの開発などに尽力した。(1)については、日本をはじめとする先進諸国からのFDI受入れを梃子に急速に成長しつつあるインドにまで観察対象を拡大し、アジア地域の経済パフォーマンスや成長阻害要因について広く情報収集・把握を行った。その際、基盤研究(A)「南アジアの産業発展と日系企業のグローバル生産ネットワーク」(研究代表者:佐藤隆広)に様々な面でご協力いただいた。(2)については、すでに東南アジア特定国の経済データを一部入手している。本年度中に数年分のデータを追加購入する予定である。(3)については、貿易・海外直接投資(FDI)および企業の異質性を導入した理論モデルを複数提示し、それぞれを論文としてまとめている最中である。そのうち、Nishiyama, Fujimori, and Sato論文はすでにディスカッションペーパーとして公刊し、定評のある海外の学術雑誌に投稿中である。他にも数本の論文を共同論文として執筆中であり、本年度中に学術雑誌に投稿する予定である。ただし現時点では、本研究課題の中心概念である「技術伝播」はモデルに導入できていない。
最後に、本研究課題を主要テーマとする研究会を定期的に開催し、研究会情報をwebsiteにて公開している旨も特記しておく。
2018年度は、(1)ASEAN経済の実態把握、(2)実証分析で利用するための企業レベル・データおよびASEANの経済データ入手のための交渉、(3)異質性を導入した理論モデルの開発などに尽力した。(1)については、日本をはじめとする先進諸国からのFDI受入れを梃子に急速に成長しつつあるインドにまで観察対象を拡大し、アジア地域の経済パフォーマンスや成長阻害要因について広く情報収集・把握を行った。その際、基盤研究(A)「南アジアの産業発展と日系企業のグローバル生産ネットワーク」(研究代表者:佐藤隆広)に様々な面でご協力いただいた。(2)については、すでに東南アジア特定国の経済データを一部入手している。本年度中に数年分のデータを追加購入する予定である。(3)については、貿易・海外直接投資(FDI)および企業の異質性を導入した理論モデルを複数提示し、それぞれを論文としてまとめている最中である。そのうち、Nishiyama, Fujimori, and Sato論文はすでにディスカッションペーパーとして公刊し、定評のある海外の学術雑誌に投稿中である。他にも数本の論文を共同論文として執筆中であり、本年度中に学術雑誌に投稿する予定である。ただし現時点では、本研究課題の中心概念である「技術伝播」はモデルに導入できていない。
最後に、本研究課題を主要テーマとする研究会を定期的に開催し、研究会情報をwebsiteにて公開している旨も特記しておく。
- ID情報
-
- 課題番号 : 18K01616
- 体系的課題番号 : JP18K01616
この研究課題の成果一覧
絞り込み
受賞
1-
2023年10月
論文
5-
Environmental Economics and Policy Studies 2024年 査読有り筆頭著者
-
International Review of Economics and Finance 2023年10月 査読有り筆頭著者
-
Pacific Economic Review 27(5) 462-488 2022年1月30日 査読有り筆頭著者
-
Trade Liberalization, an Employment Double-Dividend Hypothesis, and Welfare with Heterogeneous FirmsThe International Economy 25 19-38 2022年 査読有り筆頭著者
-
The International Economy 24 166-186 2021年 査読有り筆頭著者
MISC
5-
Institute for Policy Analysis and Social Innovation, University of Hyogo, Discussion Paper 143 2023年4月 筆頭著者
-
Institute for Policy Analysis and Social Innovation, University of Hyogo, Discussion Paper 135 2022年10月 最終著者
-
Institute for Policy Analysis and Social Innovation, University of Hyogo, Discussion Paper 119 2020年8月 筆頭著者
-
Institute for Policy Analysis and Social Innovation, University of Hyogo, Discussion Paper 117 2020年5月 筆頭著者
-
Kanazawa University, Faculty of Economics and Management, Discussion Paper Series 51 2020年3月 筆頭著者
講演・口頭発表等
1-
同志社大学人文科学研究所第20期部門研究会第4研究「ASEANの連結と亀裂の研究:供給連鎖・資源・領有権の東アジア的地経学・地政学」 2020年1月23日 招待有り