MISC

2002年9月

Z仕様による検証作業のコンピュータ支援環境

日本ソフトウェア科学会大会論文集
  • 石川 洋

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1
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5
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11309/jssstconference.19.0.7A3.0
出版者・発行元
日本ソフトウェア科学会

形式仕様言語Z は高い表現力を持っているが,それによって記述された仕様を検証するためには,人間が地道に演繹規則に従って計算しなければならない.ソフトウェアの規模が増大化し,構造が複雑化すると,もはや人手で処理することは困難である.この問題を解決するために,Z で記述された仕様(以降,Z 仕様と呼ぶ) を実行可能な処理系で動作可能な記述に変換し,コンピュータ支援による検証を行なうというアプローチがいくつか提案されている.我々はZ 仕様を実行可能な処理系を持つ代数仕様への変換規則と,その規則に基づいて構築した仕様の変換システムを提案してきた.従来のシステムでは,ごく限られた記述しか扱えなかったが,本稿では,限量記号を含む論理式をスコーレム標準形を利用して等式で記述する方法を提案する.変換によって生成された代数仕様は手動による修正が必要であるが,この枠組が体系化されると,Z 仕様から代数仕様への変換作業効率の向上が見込まれる.そしてZ 仕様の検証がコンピュータ支援により代数仕様によって自動化されることになり,検証作業の効率化も期待できる.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11309/jssstconference.19.0.7A3.0
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/40022205530
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10158574
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/030350166
ID情報
  • DOI : 10.11309/jssstconference.19.0.7A3.0
  • ISSN : 0913-5391
  • CiNii Articles ID : 40022205530
  • CiNii Books ID : AN10158574

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