山口 明彦

主に産卵までの期間が長く成熟難度の高い中・大型魚種（トラフグ・ニホンウナギ等）の生殖内分泌機構を下垂体機能の視点から解析しています。下垂体ホルモン細胞の中でもゴナドトロピン［濾胞刺激ホルモン（FSH)と黄体形成ホルモン（LH)］細胞の増殖とホルモン合成・分泌機構をin vivo、in vitro系で解析しています。最近は下垂体に発現するアロマターゼ（cyp19a1b)と性ステロイドのフィードバック機構に着目し初回成熟開始機構を研究しています。今後は下垂体ホルモン細胞の相互作用・視床下部GnRH神経内分泌経路・およびGPCR下流のシグナル系の同定について研究を進めて行きます。
トラフグを用いて、共食いの少ない効率的な種苗生産のためにLEDを用いた仔稚魚の行動制御法を開発しています。また色波長の生殖腺の発達・成熟への影響についても継続して研究を続けています。